七厘の火で※現在では“七輪コンロ”が一般的な表記ですが、“安い燃料で”という意味で本文中“七厘”を用いております。
前日の雪とは打って変わって、本日は晴天なり。気温は低いが日差しは暖か。
こういう日は七厘を持ち出しまして、外ランチです。

めざしと肉の串焼き、そしてにごり酒。
知り合いのハンターが猪を分けてくれたので、味見的に少し串に刺しまして、塩コショウをして直火で焼きました。

ジクジクと脂がにじんで、美味そうな香りが広がります。

頃合いに焼けたなら、まずはそのままひと口。いいえ臭くはありません。熱さをこらえて、おいひい、おいひい。固いところはよく噛んで、噛んで噛んで、獣の味を堪能しましょう。
2ラウンド目はめざし。
めざしは網に並べて炙り焼き。網の端を手に持って強火の遠火に加減しながら炙ります。

それでも鰯からにじんだ油に火が点いて、ボっと燃えたりする。こいつも焼けたそばから熱々を食す。カワウソのように頭からガブリと丸かじりです。そのほうが美味い。
肉と魚で酒を飲んだら、手に塩をつけて冷や飯を握り、網にとん。

ここに醤油をたらします?
いいえ、今回は皮膜づくりの塩だけ。塩焼の飯に干し大根の醤油漬け。

こいつは食べて驚いた。おにぎりの食感が、サクってするの。外側がサクっとして中がほっこり程よく温まっている。香ばしいおこげも嬉しいね。
これでおしまい、七厘ランチ。
でも火がもったいないので、次はこれ。
台所に干しておいた塩漬けの豚バラ肉。

二週間ぐらい塩漬けにしておいた肉を、一晩塩抜きして、一晩吊るして乾かしたものです。
小型蒸し器の底には、アルミフォイルを敷きまして、桜チップにザラメ糖。

中敷きをのせて、お肉を並べ…

蓋をして放置。火も弱まっているので、ちょうどいいです。強火でしますと焦げてしまいますゆえに。

この間にパソコンやったりなんかして、かれこれ一時間経ったでしょうか。
御開帳です。

おお!きれいな飴色に仕上がっておりますぞ。
出来立ての端っこを試食できるのが、作り手の特権。

中まで火が通っている事を確認したらば、せっかく火があるので、直火で炙って試食です。

あー!うんめえ、ウイスキー飲みてえ。
なんでも手作りは楽しいですね、そして何より美味しいから嬉しいじゃありませんか。
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テーマ:料理 - ジャンル:趣味・実用
- 2019/02/10(日) 17:22:19|
- 料理・食
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-
| コメント:4
いつも楽しく拝読しております。
これは贅沢ですねぇ、七輪で焼くとお魚も旨いですね。
フライパンで焼くと、お魚から出た油が生半可に加熱されて戻ると、どうも生臭いですが、七輪ですと落ちた油が炭火で燃えて、燻したような香ばしさが加わりますもの。
- 2019/02/12(火) 10:06:34 |
- URL |
- キムラ #-
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お世話になっております。
炭火熾しは冬の楽しみで、夏のバーベキューとは趣の違う昔風味を味わっております。
おっと、それにさりげなく七輪表記を教えてくださって有難うございます。
正しくは“七輪”なんですね。
私は七厘の炭で煮炊きができるという由来から“七厘”を使っていました。
さっそく本文入れ替えます。
また宜しくお願いします。
- 2019/02/12(火) 12:40:32 |
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- 柊horii #-
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いえいえ、私、語源を知らずに「七輪」としておりました。
しかも「七厘」と記してあるのを、頭の中で「七輪」に変換しておりました。こちらこそ勉強になりました。
- 2019/02/12(火) 16:12:56 |
- URL |
- キムラ #-
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お世話になります。
調べてみましたら、一般的ではないものの“七厘”でも間違いではなさそうなので、注釈一本入れて済ませました。
有難うございました。
- 2019/02/13(水) 08:51:07 |
- URL |
- 柊horii #-
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