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柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

時計道楽 51

シチズンデラックスとCITIZEN展

以前、ジャンク状態で買い購め、直して使っているうちに完全なる愛用機となったシチズンデラックスですが、この頃りゅうずを巻き上げるたびに指が痛くなるのです。
いよいよ限界かな?と、りゅうずをよーく見てみたら…
50年の歴史の果て
50年におよぶ歳月で、磨り減りひしゃげた可哀想な有様。もういいです、50年間お疲れ様でした。
 
 というわけで、手持ちのりゅうずとお取り換え。
りゅうずをお取替え
 決して捨てはしませんぜ、ひしゃげた古いりゅうずさん、後は若けえモンにお任せなせえ…と選手交代いたしました。

さぁ、若返りましたシチズンデラックス。昭和30年代後期の国産高級時計です。
愛機デラックスりゅうず交換終了
 こんな愛機を携えながら
東京は南青山スパイラルガーデンで催されているCITIZEN“LIGHT is TIME”という展示をぶらり見学。
国内メーカー“シチズン”のデザインに軸を置いた展示のようです。入場無料ときたからには行くしかありませんな。
青山スパイラル、小洒落てます。小洒落た所は苦手ですが、ここは勇気を振り絞って入場。

まず目に飛び込んできたのが壁面の巨大時計史…と申しますか“シチズン史
時と人との歴史コーナー
なんと宇宙のはじまりといわれる‘ビッグバン’から始まり、現在の電波受信時計までを
進化系統樹仕立てで構成されています。これは興味深い。

人間が天の動きに周期を見出し、日時計、水時計、砂時計などを経て、機械式に発展
やがてシチズンが誕生し今日に至るという流れが分かりやすく展示されています。
 機械式時計の発明以前の古いものは貴重な文献が物語っています。
いにしえの知恵
時代が新しくなりますといよいよシチズン登場。
シチズンの第一号として世に出た16型といわれる懐中時計。
シチズン第一号モデル

うれしいことに当時の図面までが…
16型の図面
 かといって見てもわからない。

 ここからは出ます出ます、私の好きな国産クラシックの数々、好みをチョイスしてご紹介。
 まず戦前のシチズンF型。
F型
1931年とあるので、以前控えたセイコーネーションに近い時代のものですね、直線的なケースのカッティングに当時の流行を感じます。

 お次は1948年 A中三針。
A中三針
 敗戦後の苦しい時代にも製品を開発していたんですね、それを想うともう泣きそう。

1952年になりますと、景気も回復、トリプルカレンダーの登場です。
トリプルカレンダー
 何月何日何曜日を表記する“三機能型”といわれた製品で国産初なんだそうです。

1956年パラショック。
パラショック
これは有名な天真を守る耐震構造の名前ですね。
セイコーでいう“ダイヤショック”に当たり、現在(2014年)でも機械式には搭載されているはずです。

最初の自動巻きである“オート”1958年
シチズンオート
手巻き併用だから、スタートダッシュが可能です。
全自動だと初めにいっぱい振らなきゃいけないから不便だし時計へのダメージも予想されますから
これは良い配慮だと思います。

 1962年ダイヤモンドフレイク。
 ダイヤモンドフレイク
当時世界一薄い中三針と謳われた、我が愛機“デラックス”の後継高級版です。美しい。

などなど見応えたっぷりの時計コーナーは、このあとクォーツ時代を迎え、ソーラー発電“エコドライブ”
電波受信エコドライブへと進化を続けるのであります。

この壁面展示の向かい側には、シチズンの思想をグラフィックデザインに描いたパネル展示。
シチズンの理念をグラフィックにしたコーナー
このような如何にもデザインデザインしたものは、インテリ臭くてどうも…。

暗い通路に向かうと映像と写真パネルの世界。
製造現場の映像の数々
 稼働する工場の現場がリズミカルに映し出される映像にしばし釘付け。 
映像の手前にはカウンタースタイルで昔の写真と関係者の言葉がモノクロで描かれています。

現場のお姉さん厳しい検査風景
こういうのはイイですねえ。血の通った製品作りという感じがします。

関係者のコメントが集められているコーナー
関係者コメントの中にも胸を打つものがあります。
「金に逃げるな 知恵で勝て」
うん、万事に通ずる名言です。

通路には円筒状のライティングポールが立っていて、そこには時計の部品が美しく飾られています。
ソーラー時計の部品
これは年差5秒の最高精度エコドライブの中身なんだそうです。
普通は1モーター1コイルでひとつのクォーツ時計が構成されますが、これは4つありますね。
従って4個分の実が詰まった高級機ということがわかります。

そしてどん詰まりが当展の目玉“光の回廊”
光の回廊
65000個の地板が吊るされた、音と光の神秘空間。これぞタイトルの “LIGHT is TIME” であります。
 
まあ、お腹一杯のシチズンフルコース、おしまいに“Touch & Try”というコーナーで、現役機をいじらせてもらえます。
流行の人工衛星からの電波受信をスタッフのお兄さんに実演していただくと、その針の動きに、宇宙との交信、人が時間を制するかのような錯覚をおぼえました。そこでひとつのフレーズが頭をよぎります。

「生命は 定められた時の中にこそ あるべし」

技術はまだまだ進むだろう、人の姿も変るだろう、しかし生ける者は必ず死に、容〈かたち〉あるものは必ず朽ちるのは是自然の理
“時”という全てを包む流れの中にいるかぎり。
 “時”をここから外してみれば“始め”や“終わり”の概念が無くなるから、宇宙はまだ始まっていないとも言えるし、もう終わっているとも云えるわけで、つまり“無”になるわけですね。我々がこうして活動しているのも“時”あってこそだというわけです。

シチズンデラックス

あぁ…そんなことを考えていたら、このシチズンデラックスが無性に愛おしくなってきました。

 
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テーマ:♪♪生活を楽しむ♪♪ - ジャンル:趣味・実用

  1. 2014/11/20(木) 00:24:36|
  2. 時計
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

さり気無く「インファント島」 笑
  1. 2014/11/20(木) 09:18:56 |
  2. URL |
  3. キムラ #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

お世話になります。

> さり気無く「インファント島」 笑

そうなんです。時計記事なので本文からは「インファント島」の文字は消しましたが、ご存じの方はピンとくるフレーズです。『東京SOS』に登場するインファント島の碑文で、記事本文では私なりの解釈で扱いました。
さすがお察しが鋭いです。
  1. 2014/11/20(木) 12:10:14 |
  2. URL |
  3. 柊horii #-
  4. [ 編集 ]

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怪獣、時計に小料理飲酒、好きなことを好きなだけ、やりたい放題の道楽おやじ。

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