柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

時計道楽 138

シチズンレディス 4

 1960年代の国産レディス腕時計、シチズン“ローヌ”の小さなムーブメントです。

8-文字板側

 上の写真は文字板側、続いて時計側です。

9-ムーブメント

 ゼンマイは巻き上げきられて、これ以上りゅうずが動きませんし、時計も止まっていますから、ここからバラしてまいりましょう。

 まずはテンプを外しました。

10-テンプを外した

 ここでアンクル(写真、刺又状の小さなアーム)が、ピン!とはじけば時計に異常はないということになりますが、動かないうえ、途中で止まっています。つまり時計が壊れているということが判明します。

11-アンクルを外して動かした

 アンクルを外して、二番車をつついたら、ビューン! と、輪列が高速回転しました。ということは、ここから先は復活、つまり長年の固定状態で油が固まっていたのでしょう。部品の故障は無さそうです。
 次の写真、四番車からちょろっとのぞく機種番号は “4311” .。

12-輪列レイアウト

 あとは輪列レイアウトを控えまして、部品を洗浄、組み立てとなります。

13-組みなおしたら順調だったが

 ここまではスルスルと、順調に連動しますから、あとは脱進機をつりつけて完成…と、思いましたが、なんと肝心かなめのヒゲゼンマイが乱れていました。

14-ヒゲが乱れて直りません

 一応、整えようと試みましたが、レディスのヒゲゼンマイは半径も小さく、巻きが狭くて、いじればいじるほど状態は悪化。
 ここは潔くあきらめましょう。

 ひとつ前のモデル、シチスン“ノーブル”と共に、ケース、ブレスレットを洗浄して、時計の形に戻しましょう。

外装の洗浄

 さて、どのような時計ができますやら?
 







スポンサーサイト

テーマ:♪♪生活を楽しむ♪♪ - ジャンル:趣味・実用

  1. 2017/08/17(木) 10:57:56|
  2. 時計
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

時計道楽 137

シチズンレディス 3

 国産時計、昭和の味。シチズンローヌを見てみましょう。

 それはこちら。

1-ローヌ

 全体がホワイトゴールド、金属色に統一されたオシャレ感ただようモデルです。

 時計は止まっていて、りゅうずも動きません。つまり動力ゼンマイは巻ききられており、時計のどこかが壊れている状態です。

 時計は壊れていても外装が捨てきれませんね、デザインが洒落てます。

2-可愛い飾り

 ベルトは“時計バンド”というよりも、アクセサリーとしての“ブレスレット”と化し、ケースとの連結部にカットガラスで煌きを与える装飾性に富んだデザインです。

3-クリスタルのカット

 風防はガラス製で、外周に細かい連続面がカットされていて宝石のような装い。ここにも輝きを放つ工夫が凝らされています。
 そこかしこに先人たちのデザイン意識、最高に女性の手元を美しく輝かせようという心意気が感じ取れます。

 こちらは裏の刻印です。

4-刻印

 “STAR”はシチズンの外装証印、“W.G.P”.は、ホワイトゴールドメッキ、“AHOQ51107i-TA”はケース番号と思われますが、ここは少々疑問です。下の数字は製造番号、1967年製と思われます。

 ケースを開けました。

5-ケースを開けた

 裏蓋中子でムーブメントを固定して、ケース肉厚は最薄、極力小さく作る設計となっています。

 文字板を鑑賞しましょう。

6-可愛い文字板

 チューリップ型のシルエットに品の良い縦目付、ミディアムグレーの塗装(メッキ?)、ホワイト系で統一された時字と針。これは白文字板に比べ、時字の輝きがハイライトとして引き立つ、実にキラキラが活きるデザインである反面、時刻の視認性が損なわれる難点があります。

 こちらは、ムーブメントです。

7-指先ほどの機械

 指先ほどの可愛らしいムーブメント。
 これが自力で動くんですから、時計というものの面白さは計り知れません。

 次回は、分解探検に入ります。










テーマ:♪♪生活を楽しむ♪♪ - ジャンル:趣味・実用

  1. 2017/08/10(木) 11:16:39|
  2. 時計
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

時計道楽 136

シチズン レディス 2

 古い女性用国産時計シチズン“ノーブル”を探検しています。

5-ムーブメント

 外装を外して、時計がむき出しになったところです。

 ここからまずテンプを外します。

6-テンプを外した

 アンクル受けまでが金メッキを施された贅沢仕様です。

 テンプの下から現れる機種番刻印。

7-キャリバー3303

 “3303”と彫られています。
 ここで、毎度のお助けサイト『Ranfft Watches』さんに飛んでみましたが…残念ながら今回は載っていませんでした。トンボの本もそうですが、時計の機械のこととなると、どうも男性中心にできているようです。

 つづいて動力を司る角孔車のネジを外そうとしましたら、ポキリ!

8-角孔が折れた

 ネジあたまが折れて、私の心も折れました。
 ここは逆切りのネジだったのです。右に回して外すスタイルです。

 めげずに続きに参りましょう。

 受け板を外しまして、輪列を確認。

9-輪列

 巾1センチほどの小さなスペースに無駄なく収められた5個の歯車たちが、なんだか可愛らしい。

 すべてを外しますと、この通り。

10-地板

 このあと、部品を洗って組みなおします。

 こちらは文字板側。

11-文字板側

 そして完成ムーブメント。

12-組み立てました

 金色に輝く縞模様が小判みたいなイメージで、和風な装いです。

 折れたネジは代用品でフォローしました。

 さてお次は、もう一つのモデル“ローヌ”の方にかかりましょう。

1-ローヌ

 え?なぜノーブルを完成させないのかって?
 それは外装の洗浄作業を、二個いっしょにやりたいからです。

 










テーマ:♪♪生活を楽しむ♪♪ - ジャンル:趣味・実用

  1. 2017/08/02(水) 17:18:09|
  2. 時計
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

時計道楽 135

シチズン レディス 1

 国産時計のたのしみ、今回からレディスウオッチをいじってみましょう。

レディス二品

 シチズンの古物2点です。

 今回はまず、長いほうを見てみましょう。

1-ノーブルの飾り

 シチズン“ノーブル”
 一本つなぎのブレスレットに長い角型見切り。植物をモチーフにした飾りが素敵です。

2-箱型風防

 長い箱型のプラ風防は、立体的で輝く姿はまるで水晶のよう。

3-裏刻印

 裏蓋刻印、製造番号が“9”ではじまっていることから、1969年製だと推察できます。

4-文字板

 文字板です。時針が短いですね、それもそのはず、縦横比が激しいものは、短いほうを基準に設定しなければならないのでこのようになります。

 こちらはムーブメントです。縦長のコンパクトながら金メッキを施した美しい時計です。

5-ムーブメント

 次回ばらしてみましょう。





テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2017/07/26(水) 11:28:58|
  2. 時計
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

時計道楽 134

BULOVA ACCUTRON 2

 アメリカは、ブローバー社のアキュトロン、音叉時計というものを探検しております。

10-キャリバー218D

 独特の景色、機械式とはひと味違うエレクトリックな風貌であります。

 受け板を外しますと、直線的に並んだ輪列が現れます。

 11-輪列

 時計の仕組みが見えてまいります。
 電気が通ると平行に並んだ二つのコイルに磁界が発生、磁性金属でできている音叉部品が振動をはじめ、一番下の白い車に振動を伝え、輪列を通じて針を動かす仕組みです。

 12-輪列をはずした

 コイルを囲んだアームのついた部品が音叉振動部品で、向かって左アームの真ん中にチョロっと出ているヒゲのような線の先に送りツメ石がついていて、一秒間に360回の振動を伝えるわけです。360回/秒といえば蚊の羽ばたきに近い振動数。起動するとキーンとなる音もまた本機の鑑賞ポイントです。

 次の写真がコイルと振動部品です。

13-音叉とコイル

 下はスイッチです。

14-スイッチの構造

 りゅうずを押すと、通電する仕掛け。

 組立前に部品の掃除です。
 錆びたねじもチャックにつけて磨きましょう。

15-錆びたねじ

 砥石でこすりましたらきれいになりました。

16-錆を落とす

 部品掃除の跡は元通りに組み立て。

17-組み立てたムーブ

 文字板を組みました。
 時字の樹脂の青さがクール(頭脳的)なイメージを醸します。

18-青い樹脂

 ケースに収めて完成です。

19-ケースに収納

 機械式時計とはひと味違う、60年代SFチックな質感とレイアウト。殊に目を引く二つのコイルがシンメトリーに配置されていて美意識も感じます。

 組み立てて、茶色いベルトをつけました。

20-茶色いバンドをつけました

 シンプルで美しいケースのフォルム。とくにバンド幅の設定が絶妙ですね、これより1ミリ太かったらマヌケなイメージになりましょうし、1ミリ細かったら金属部が増えてノロマな印象になったことでしょう。

21-音叉マークのりゅうず

 りゅうずは、使用頻度の低さをアピールすべくケースにスッポリ納められ、音叉のマークが象徴的に彫られています。

22-イメージ写真

 昔っぽくて未来っぽい、ちょっと矛盾したイメージがよく合います。

23-イメージ撮影

 本日の控え BULOVA ACCUTRON cal.218D 1967年以降 となります。 
 
 アポロ計画真っただ中のアメリカで発売された音叉振動時計は、これまでのテンプ式振動をはるかに凌駕する画期的発明でありましたが、追って開発されたクオーツの到来に短命の中、姿を消す運命を背負います。ですが短命ゆえ、希少性もあって今だコレクターの人気の的となっているようです。

 







 




 






テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2017/07/19(水) 11:06:50|
  2. 時計
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

柊horii

Author:柊horii
怪獣、時計に小料理飲酒、好きなことを好きなだけ、やりたい放題の道楽おやじ。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (27)
料理・食 (1181)
時計 (138)
家庭菜園 (237)
玩具・遊び (446)
暮らし・修理 (42)
金魚・生き物 (105)
雑貨・珍品 (15)
健康 (79)
見聞・出歩き (38)
視聴鑑賞 (21)
花・園芸 (40)
劇場シリーズ (20)
プロレス (22)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR