柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

時計道楽 157

KING SEIKO カレンダー 1

 古い国産時計です。ジャンク扱いで買いました。

1-ジャンクのキングセイコー

 地味なキングセイコー、だいぶくたびれてます。

 裏には別体のメダル入り。

2-裏のメダルは中期型

 このメダルのデザインには三種類ありまして、このモデルは中期型と言われるものです。今回もおなじみ、トンンボ出版刊『国産腕時計③ セイコー クロノス』を参考にしています。

 ベゼルを外しました。

3-ベゼルを外しました

 文字板生地はきれいですが、針と時字には白いカビのような変質が見られます。

 裏蓋を開けました。

4-裏蓋を開けました

 なぜか白いワックスのような汚れがみられます。油の古いやつでしょうかね。

5-ムーブも指紋つき

 金さしの刻印、キャリバー4402Aが見て取れます。秒針ストッパー付きの44Aのカレンダー付きとなります。

 ケースから出しました。

6-ケースから出しました

 6時位置の稲妻みたいなマークは、セイコー亀戸のマークです。それとは別に時針の先が少し曲がってますね。

 針と文字板を外しますと、文字板の下はこうなっています。

7-文字板下です

 早送りつきのカレンダーです。リュウズの一段引きで日付の早修正ができます。

 さて今回は外装の掃除からかかりましょう。

 まずは風防の表面を磨いて小傷を隠しました。

8-風防を磨く

 ケースは金メッキもの。赤粉で軽くなでる程度に。

10-赤粉でケースを磨く

 エッジをなるべく保持したいのと、メッキケースなので、当て過ぎは禁物です。

 手入れした部品を超音波洗浄。

11-洗浄

 りゅうずの座のあたりから、汚れが黒煙のようにもくもくと沸き上がります。

 よく乾燥させましてクリーニング終了。

12-よく乾かす

 風防だけ、追い打ちで高分子ポリマーをすり込んで、つや出し。

9-高分子ポリマーでえ傷を埋める

 まあ、いずれ減ってしまいますけどね。

 次回は機械をいじります。




 

 













スポンサーサイト

テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2018/02/21(水) 11:35:20|
  2. 時計
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

時計道楽 156

ゴミの中から… 3

 ゴミの中から発掘した古いウォルサムの残骸。

 バラバラにした部品の垢落としです。

17-部品を掃除

 鹿皮に赤粉をつけて、磨いているのはヒゲ持ち。

 同じように手入れしたテンワと組み合わせます。

18-掃除したテンプ

 彫金されたテン受けはブラシでこすり洗い。

19-掃除した天受け

 その他、地板、受け板、車系統を洗って磨いて組み立てました。

20-組み立てました

 時計としては使えないものの、美術的に見ておもしろい。

 女性の爪のような艶のある曲線がエレガントな緩急針。

21-女性の爪のような緩急針

 テン受けには繊細なアカンサス模様。

22-美しい天受け模様

 こういう細工がグレード感を一気に高めますが、生産品ゆえに模様はおそらく型押しだろうと思います。これらは、ウイリアム・エルリーにより、時計の低コスト化に成功した量産モデルとされているからです。

 こちらがエルリーの刻印。

23-ELLERY刻印

 このシリーズ、アメリカでは“内戦モデル”とか“エルリーモデル”と呼ばれているそうです。

24-鉤式ゼンマイの懐中時計

 ダイレクトにゼンマイを巻きあげる鍵巻き式の時計です。シリアル番号が“383117”。ウォルサムのサイトによりますと、1868年製となっています。地板に刻印されていた“14 Feb,1965”との因果関係はわかりませんが、ここはシリアル管理から1868年製とみた方がよさそうです。

 さて、組み立ては出来ましたが、このまま引き出しにポイもかわいそうなので、こんなものを買ってきました。

25-100円のカード立て

 100円ショップのカード立て。

 ここに透明のマスキングテープを貼ってあたりをつけ…

26-マスキングテープにあたりをつけて

 ドリルで穴開け、前後を割って、時計を挟んで小さなボルトで閉じました。

27-時計を挟んでネジ止めします

 ラベルをつくって横に貼り、時計の標本として鑑賞しています。

ラベルを貼って標本にしました

 本日の控え AMERICAN WATCH COMPANY WM Ellery(1865) Model 1868年製 でした。

 1868年といえば明治元年。去年まで江戸時代だったというわけなんですが、アメリカではこのような時計をすでに量産していたとなると、こりゃ敵いませんわね。で、このあと、日本も急速に西洋化するわけですが、技術や文明の発展を果たすも、400年続いた平和は崩壊してしまいます。何が良いのやらわかりません。

 





 



 


 


 


 

テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2018/01/29(月) 10:58:05|
  2. 時計
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

時計道楽 155

ゴミの中から… 2

 ゴミの中から発掘した、古いウォルサムの懐中時計の中身。

8-ムーブ全景

 100年は経っていそうな代物です。
 バラしてみましょう。

 まずは装飾的なテン受けを外しました。

9-天受けを外しました

 テンプがくっついて持ち上がるかと思いきや、ヒゲ持ちがテン受けと別々になっていて、テンプは残りました。

 ここで、テンプを外します。

10-テンプを外しました

 だいぶさっぱりしています。
 別パーツになっている調速目盛りを外します。

11-調速目盛りを外しました

 香箱の上の突起を見れば、鍵巻き式のゼンマイ時計ということが判ります。香箱受けを開けてみましょう。

12-香箱受けを外しました

 香箱と巻き真が露わになりました。

 続きまして、輪列受けを開けます。

13-輪列受けを外しました

 シンプルな輪列レイアウトですが、ホゾは有ってもアンクルがありませんので、動くところを見るのは、ここで断念。でも何とも言えぬ味のある景色です。

 刻印を見てまたビックリ。

14-バレンタインの作ですか

 バレンタインの作ですか、いいじゃありませんか。しかし年刻印がすごい。1865年と言えばアメリカは南北戦争時代。かのリンカーンもウオルサムの愛用者だったというから、その仲間かもしれません。

 車を全部外しまして地板状態にしました。

15-地板

 四つの柱が逞しい。掛け時計の名残りを感じます。

16-頑丈な柱

 さて、バラした部品の垢を落として、組み立てに入りますが、つづきは次回に。












テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2018/01/22(月) 11:25:18|
  2. 時計
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

時計道楽 154

ゴミの中から… 1

 お好きにどうぞと、いただいた時計の残骸。

1-ゴミか宝か

 普通はゴミですわな。

 ですが私にとっては恰好の手慰み。

 中からひとつ、お!っと目を見張るものがあったので、取り出しましたのがこれ…

2-AMERICAN _WATCHのロゴ

 AMERICAN WATCH CO. とありますんで、WALTHAMの古いやつです。

 ムーブメントがイカしてます。

3-ムーブメント

 大きなテンワに装飾のテン受け。

 縁沿いにWALTHAM MASS. の刻印があります。

5-WALTHAMのロゴ

 “MASS”ってなんだ?
 これは工場のあったマサチューセッツの略号でしょう。

 こちらは文字板。

6-文字板のレイアウト

 相当汚れてますが陶製、アメリカンウオッチ・カンパニーの銘が入っています。

 文字板をはずしますと、下はこのようになっています。

7-文字板の下

 そしてムーブメント全景。

8-ムーブ全景

 こういうものを美しいと思う私は変かしら?

 次回、分解探検をしてみましょう。















テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2018/01/15(月) 11:32:58|
  2. 時計
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

時計道楽153

ANSONIA 大理石置時計 2

 古い古い大理石時計の大掃除です。

10-底の開け口

 木で作られた、この底面、ここから時計を出しましょう。

11-長年の汚れ

 まず出てきたのが、鐘の台。うはあ、凄い埃。

 そして受け台が一か所折れている。

12-台が一か所折れている

 この渦巻きが鐘、台から外して大掃除。

13-鐘台の掃除

 錆をとり、CRC556で拭き掃除。
 台は埃を落として、空拭き。

13-掃除した鐘台

 組み立てて鐘台はできました。

 裏蓋を開けますと、内側に何やら紙が貼ってあります。

14-修繕證

 修繕證ということは、時計屋さんが直しましたよという印証でしょうか。日付がいいですね“大正9年6月22日”つまり1920年。100年近く経っています。これは面白いので、このまま残し、外側だけを拭き掃除。

15-蓋はスポンジで掃除

 ひびの入った文字板は焼き物製。周りの枠は真鍮に金メッキ。

16-文字板は拭き掃除

 薄めた中性洗剤で拭き掃除をすれば、きれいな文字板によみがえります。

17-きれいになった文字板

 針は細かいサンドペーパーで錆を落としました。

18-錆を落とした針

 時計にはCRC556を含ませて作動確認。コチコチ、コチコチと早送りで貴石アンクルがガンギを送ります。

19-ルビーがガンギを送る

 このあと時計をケースに戻しますが、その前に刻印を見て驚きました。

20-刻印と振り子かけ

 “JUN 14, 81”ですって。修理されたのが大正九年つまり1920年ですから、製造が1981年のはずがなく、ということは1881年!なんと100年越えでしたか。急に尊敬心がこみ上げてきて手を合わせる。

 そして大理石ケースの掃除は、固く絞った水拭き。

21-大理石の掃除

 100年の垢を落とします。

 壊れた木の台は、木工用接着剤で補修。

22-台は接着剤で修理

 これで大掃除終了です。

23-掃除終了

 針をつけて、ゼンマイを巻いて出窓に置いてみた。

24-出窓に置いてみた

 カツカツ、コツコツと回るガンギが愛らしい。
 正時になると、掛け時計とはまた趣の違う重厚な音色でボゥオーン、ボゥオーンと時を知らせます。決してうるさくないのですが、よく響くのです。大理石ケースの効果でしょうか。

25-重厚な音で時を知らせる

 本日の控え ANSONIA 大理石クロック 1881年 でした。

 1881年といえば、日本では明治14年、福沢諭吉や板垣退助といったお札の人たちがまだ現役。海外ではブラームス現役、そしてピカソが生まれている。
 この時計はいったい何を見てきたのだろう。












 



 



 





テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2017/12/27(水) 11:23:45|
  2. 時計
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

柊horii

Author:柊horii
怪獣、時計に小料理飲酒、好きなことを好きなだけ、やりたい放題の道楽おやじ。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (30)
料理・食 (1311)
時計 (157)
家庭菜園 (260)
玩具・遊び (477)
暮らし・修理 (43)
金魚・生き物 (114)
雑貨・珍品 (17)
健康 (79)
見聞・出歩き (39)
視聴鑑賞 (23)
花・園芸 (46)
劇場シリーズ (22)
プロレス (25)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR