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柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

時計道楽 472

SEIKO Sportsman 2

 昭和の国産時計セイコースポーツマン436の機械です。

9-機械時計側

 壊れ物です。キチ車が無くてりゅうずがスルスル空回り。そしてもう一か所、436の刻印すぐ横、大きな角穴車の逆回転を食い止めるストッパー(コハゼ)が完全に脱線してますね。これではキチ車があったとしても、ゼンマイは巻き上がらず、毎回戻ってしまいます。ということは、ゼンマイはすでに解放状態なので不意に弾ける心配がありませんから、まずここを見てみましょうか。

10-角穴を開ける

 ちなみに角穴ねじは正回転です。

 角穴車を取り外しますと…

11-壊れたコハゼ

 コハゼとバネがズッコケてました。これでよく角穴車が嵌まっていたものだと不思議に思いますが、バネにどうも秘密がありそうです。

 それではいつものように解体して中身を見てみましょう。

 まずはテンプを外します。

12-テンプを外しました

 アンクル押さえが見えました。一本ねじ一本ダボの二点固定、平面積を大きくとった安定感のある押さえです。

 アンクル押さえを取ります。

13-アンクル押さえを取ったところ

 押さえを失ってもしっかり立っているのがアンクルという脱進機です。

 アンクルを取りまして、巻き上げ用の丸穴ネジを取ります。

14-丸穴車をとりました

 丸穴ネジは三本溝、逆ねじです。

 輪列受けを開けましょう。

15-時計輪列

 四番が秒針になっている本中三針です。

 香箱(一番)三番、四番を取ります。

16-中受け

 二番受けも取りましょう。

17-中受けを開けました

 二番車はつけっぱなしで解体終了、このあと部品を洗って組み立てるのですが、前回判明した通りキチ車がありません。

 ということで、お助けジャンクの登場。

18-お助けジャンク

 同じくスポーツマン436の1962年ものです。持っててよかったボロジャンク。時計を2個解体するのは面倒くさいことですが、この場合は仕方がありません、キチ車をいただきましょう。

 …と、開けてみて驚いた。

19-ショック同じところが無い

 同じところがねえじゃんかよー!おまけに隣のコハゼもないぞ。こっちの方がダメージ大だ。

 ぢぎじょー!ほかをあたりましょう、今回はここまで。





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  1. 2022/09/28(水) 10:28:12|
  2. 時計
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時計道楽 471

SEIKO Sportsman 1

 昭和の国産時計、壊れ物コレクション。今回はセイコーの手巻き“Sportsman”17石です。

1-ジャンクセイコー

 外径が38mmほどのベーシックなツノアシ側で、外観上はそこそこきれいなんですが、時計は止まっていまして、りゅうずはスルスルと空回り。ですがりゅうずを引いての針回しは可能、ということはゼンマイの巻き上げ部分が壊れている模様です。

 裏面です。

2-裏面

 製造番号から察するに1961年製とみられます。側材質はステンレス、メッキじゃないので少々磨いてもよさそうです。

 蓋を開けましょう。

3-蓋を開けたところ

 ほら…

 ほら…

 ほらほらほらほら、無いでしょう?

4-キチ車が無い

 キチ車といいますが、りゅうずの回転を巻き上げに伝えるための部品の姿がありません。何かの拍子で巻真が抜けて、機械の中に落ちたのか?いや、それはちょっと考えにくいですが、一応進めて見てみよう。

 機械を取り出すためにベゼルを開けました。

5-ベゼルを開けました

 中身を上から取り出す上開け式です。

 これは文字板止めネジ。

6-文字板止めネジ

 2か所あります。これを少し緩めて文字板を外します。

 文字板を外すとこうなります。

7-文字板の下

 ほら、やはりキチ車はありません。

8-やはりキチ車が無い

 ということは事故ではなく、意図的に部品を抜いたとみる方が自然ですが、もうこうなると修理は不可能なので、ここはほかのジャンク品から部品を持ち込むしかありません。それはまた後程。

 こちらは機械の時計側です。

9-機械時計側

 SEIKO 436、直径23.6mmの手巻きです。

 次回、解体してみましょう。










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  1. 2022/09/21(水) 10:22:22|
  2. 時計
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時計道楽 470

ORIENT Calendar Auto 3

 昭和の国産時計オリエントカレンダーオートの機械を組み直したところです。

22-組み直した機械

 上の写真はまだ手巻きの状態です。自動巻き装置は側付けの後に組み込む予定です。先に組み込んでもいいんですが(そっちが正統)錘がクルクル回って扱いづらいんですね。

 さて、側の方を見てみましょう。

23-真鍮ケース

 裏蓋だけステンレス、ベゼルと中胴は金張りの真鍮製です。ステンレスの裏蓋は多少ゴリゴリ洗って擦って掃除できますが、真鍮側のほうは表面の金が痩せないように優しく錆と汚れ落としに留めます。

24-掃除した外装

 風防はプラ、内面成型のレンズ付きですが、この製品、ベゼルにもりゅうずを受ける座グリが入っているので、位置合わせが必要になります。

25-座グリとレンズ

 レンズと座グリの位置を合わせる。それともう一つ、ベゼルに斜面がついていないのも、こういう都合があったんですね、斜面をつけたらベゼルの輪郭が欠けてしまいます。このような深い座グリは、りゅうずを引っ込めて自動巻きであることを主張するのに有効だったと思います。

 文字板の方は軽く拭き掃除。型押しの棒時字には派手なカットが施されています。

26-派手なカット時字

 オリエントの一つの味と申しましょうか、どこかを絢爛に見せようという意思を感じます。側はシンプルなんですけどね。

 機械に文字板を針をつけまして、側に収めます。

27-側に機械を嵌める
 
 ベゼルを嵌めたら裏返し、自動巻き中間車を組み込み…

28-連結車を嵌めて

 自動巻きブロックの設置です。

29-自動巻きブロックを組み込みます

 錘を回して連結を確認しましたら、蓋をして完成です。

30-蓋をして完成です

 オリエント『カレンダーオート』のヘッドができました。

31-ヘッド完成

 あとはバンドなんですが、一見ドレスウオッチの風体なので皮バンドをつけてみようかとも思いましたが、自動巻きゆえに全体にボリュームがあって、アシも時字も太くてゴツイので金属バンドはどうかな?と、ジャンク箱の中からさがしましたのがこれ↓

32-ピン巻きベルト

 お世辞にもキレイとは言い難いですが、時代的にも合っているだろうと選んだピン巻きバンドです。最近では中々お目にかかれない種類です。

 これを掃除しまして、側につけて見ましたら、なんと先カン(側とバンドの連結パーツ)もピッタリです。

33-ぴったり合いました
 
 このような先カン、ことに接面がカーブした弓カンなどは、中々ほかのモデルに取りつくものではありません。カンタンそうに見えますが、巾、厚み、穴位置、円弧の全部が合わないとつけられないか、またはついてもグラグラになってしまいます。なのでこういう偶然に出くわしますと、ちょっと嬉しい気分になります。デザイン的にもお似合いでしょう?

 できました、オリエント『カレンダーオート』。

34-カレンダーオート完成

 金属バンドをつけましたら、その太いアシも気になりませんね。シンプルで昭和感たっぷりのザ・腕時計になりました。

 本日の控え ORIENT Calendar Auto 17石 1960年代(推定) でした。

35-オリエントカレンダーオート

 ヘッド単体で見た時は、細縁の割に武骨で、時字だけがギラギラした、迷いを感じるデザインでしたが、金属バンドをつけましたら、そのボリューム感と駒が放つキラキラが、時字のギラつきをうまく抑えて調和しているように思います。     
 よくテレビでスタイリストが素人に服を着せて、小顔に見せたり肌の色を白く見えたり黒く見せたりやってますよね、バンド探しはそれと同じです。











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  1. 2022/09/14(水) 11:03:41|
  2. 時計
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時計道楽 469

ORIENT Calendar Auto 2

 昭和の国産時計、オリエント『カレンダーオート』、自動巻きブロックを外した状態の機械です。

13-時計側機械

 輪列をコンパクトにまとめながら地板を広くとってあります。回転錘が機械を覆うような形になっています。

 では解体します。

 テンプを取りました。

14-テンプをとりました

 見えるアンクル押さえは1個ネジに2か所ダボ受けの3点固定です。

 アンクルを取ります。

15-アンクルをとりました

 つづいて動力を巻き上げる角穴車、今回は逆ねじです。

16-角穴車をとりました

 輪列受けを開けましょう。

17-受けを開けましょう

 とりました。

18-受けを開けたところ

 四番車が秒針になる本中三針です。

 四番を抜いて、香箱受けを開けます。

19-香箱受けを開けました

 三番と香箱をとりました。
 
20-香箱を外しました

 二番とガンギだけが残っています。

 二番受けを開けましょう。

21-中受けを開けました

 このあと部品を洗って、組み直したのがこちら。

22-組み直した機械

 手巻きの状態ですが、時計そのものは壊れていませんでした。

 次回は外装とバンド探しで完成です。







 




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  1. 2022/09/07(水) 10:34:22|
  2. 時計
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時計道楽 468

ORIENT Calendar Auto 1

 昭和の国産時計、今回はオリエントいきましょう。

1-ジャンクのカレンダーオート

 カレンダーオート、オートと名乗っているという事は、1960年代後期の自動巻きといったところでしょうか?

2-潔い側面形状

 一見細縁のドレスウオッチ風デザインではありますが、実は裏蓋が盛り上がっています。

3-実は裏が盛り上がっている

 こういうのを一部では茶釜っていうんです。日本の時計デザインには上面を優先的に整える傾向があるようで、シャツの袖に引っかからないことを前提に設計しているのでバンドの取り付け位置が高い。それも長きにわたるお客さんとのコミュニケーション、つまりクレームがもたらした形態進化と捉えることができましょう。しかしただ今では、メディアから専門家の意見が聴けたり、海外の新作情報なども入手しやすいというところから、トータルバランスを重視したデザインになっているように見受けられます。それだけに、こういう茶釜ケースを見ると、昭和の味がより一層感じることができるというものです。

 裏蓋を開けてみましょうか。

4-自動巻きの機械

 おぉ、いかにも自動巻き部分を増築したような機械です。

 回転錘を左右に振ってみますと、巻き上げ用の歯車を二本のツメが送っているところが見て取れます。

5-巻き上げ用の二本のツメ

 上の写真でいうところの金色の車に噛みついた二本のツメが、錘の回転によって連動、錘が左右どちらに回っても巻き上げる方向に運動するという両回転巻き上げです。

 巻き上げブロックを外して、内側から見てみましょう。

6-自動巻きブロックの機構

 ツメを有したナメゴンみたいなスイッチ板が、錘の回転方向によって左右に切り替わり、ツメが巻き上げ中間車をひっかくという構造です。

 そして機械の方は、ただ今手巻きの状態になっています。

7-手巻きの状態

 薄型でいい機械ですね、取り出しは上からの上開け方式。

 ゆえにベゼルを先に開けます。

8-内面レンスのついた風防

 風防はプラ、レンズは内面に成型されています。

 そして文字板ごと機械を取り出す。

10-機械を取り出した

 時字ごとプレスされた球面文字板、派手な時字のわりに大人しめの針です。

 文字板止めネジを探す。

11-文字板止めネジ

 話は戻りますが、こうして見ても、薄くていい機械ですねえ。

 文字板を外しました。

12-カレンダー側

 カレンダーの単独早送り機構はついていません。時針の往復で早送りをする旧式です。

 そして時計側です。

13-時計側機械

 次回、解体してまいります。











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  1. 2022/08/31(水) 11:09:36|
  2. 時計
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Author:柊horii
時計やゼンマイ玩具など、動くものが好きです。野菜を育ててお料理、映画なら特撮、好きなことを好きなだけ、やりたい放題の道楽おやじです。

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