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柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

時計道楽 270

RICOH ダイナミックオート 1

 国産自動巻き1960年代と思われます、リコー“ダイナミックオート”の壊れ物です。

1-ジャンク時計

 りゅうずは固まって動きませんし、時計を振っても動きません。乾いた音がカシャカシャ鳴ります。それゆえ中身を見たがる変態おじさん。

 こちらは裏側。

2-裏側

 筆記体のメインタイトル、オールドスタイルのサブタイトル、その他表記は標準ゴシックという、用途に合わせて書体を変化させた刻印形式が味ですね。工業製品でありながら、筆記体が加わると、たちまち美術的なクラシック風味が漂います。

 蓋を開けました。

3-蓋を開けました

 自動巻きの錘がすでに外れてます。カシャカシャの原因はどうやらここ。

4-ベアリングがとれてます

 訂正しよう“外れている”ではなくて、破損ですね、壊れています。ベアリングが無くなっていて、錘は支えを失って宙ぶらりんです。

 機械の方に悲しく残る、中央の止めネジ。

5-錘の止めネジが残る

 機械の固定は、側止めネジの上開け方式。

6-側止めネジ

 ネジとりゅうずを外したら、ベゼルを開けて上から機械を取り出す。

7-中身を取り出した

 文字板もけっこう傷んでますねえ、ベゼルから侵入した水分によるクリアーの腐蝕と生地の錆びなどいろいろ。

 針と文字板を外しました。

8-文字板下の機械

 文字板下のレイアウトですが、カレンダーの押さえがありません。文字板がダイレクトに蓋をする形になります。まさにダイナミック。

 裏返して時計側を見ましょう。

9-錘を取った機械

 錘の無い状態ですが、自動巻き上げ装置は付いたままです。

 巻き上げの蓋を外してみましょう。

10-自動巻き押さえをはずす

 下から出て来たのは巻き上げ車三個。その下にあるのが切り替え用の車。

11-切り替え車

 錘の回転方向に従って、伝える力を左右に振り分けます。錘がどちらに回ってもゼンマイを巻き上げる両回転巻き上げとなります。

 これを外しますと、機械の原型、手巻きの状態となります。

12-手巻き状態の機械

 続きは次回、今回はこのへんで。




 













 

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  1. 2020/07/01(水) 10:20:13|
  2. 時計
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時計道楽 269

SEIKO ロードマチック 5606A 2

 いじっておりますのは、1969年のセイコー“ロードマチック”です。

11-錘を外したところ

 機械はcal.5606A。これは以前に控えたもの(時計道楽 127)と同じなので、機械の詳細写真は割愛します。

10-SEIKO5606機械

 錘をつけたら、機械をケースに収めます。

12-側に機械を納める

 文字板は、白ベースのスッキリしたデザインです。高かさのある植え字が、放射状ではなく水平配置に組まれています。短くて太いという力強さがある分、斜めという躍動的な要素をなくして、落ち着いた安定感をもたらしています。ただ、ロゴの位置は曜日の窓と右揃えの方が良かったんじゃないかな?なんて思ったりしますけど…、まあカッコイイ時計です。

 風防とベゼルを組んでヘッド完成です。

13-ヘッド完成

 文字板に映る植え字がカッコイイですね。

 さて、ヘッドができたところで、バンド探しです。

 こんなのどうでしょう?

14-バンドを選んでみる

 ステンレス切削無垢の4本クシバです。つなぎのクシバが、文字板の植え字に近いイメージを持っていたので選びました。

15-植時に通じる中の歯

 いろいろなデザインがある金属バンドを選ぶときは、ヘッドの方に何か共通点を見出すと、割と失敗しませんね。

 スポンジヤスリでこすって、汚れ落としと目付の方向を整えまして、洗浄したら準備完了です。

16-仕上げを入れました

 はたして、選んだバンドは似合うかな?

17-バンドを取り付けました

 まあ違和感はなさそうですね。

 できました、セイコー“ロードマチック”5606Aです。

18-セイコーロードマチック

 スポーティーなルックスながら、脂ぎってなくて好感が持てます。

19-塩顔のいい男

 さっぱりした塩顔のいい男。

 本日の控え SEIKO LORDMATIC 5606A 23石自動巻き 1969年 でした。

 このあと、1970年代に入りますと、文字板のカラー化、ガラス風防の普及、クオーツの登場など、国産時計の激変期を迎えるわけですね。

 















 



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  1. 2020/06/24(水) 10:44:18|
  2. 時計
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時計道楽 268

SEIKO ロードマチック 5606A

 時計の古漬けってこういう感じですかね?

1-ジャンクの時計

 何でももらう柊horiiです。これはもらいものです。売り物だったら、もう少しきれいにしているでしょう、高く見せたいんだから。そこへ行きますと個人所有の正直者は汚れたまんまですから、洗い甲斐があるというものです。

 セイコー“ロードマチック”、実に三個目です。

2-裏の刻印

 刻印に打たれているように、この品物には裏蓋がありません。中の機械は風防側から取り出す上開け構造となります。

 凝り固まった汚れを押しのけ、ベゼルを外す。

3-ベゼルを開けました

 ガサガサガサガサ… 錆びた刀もかくやとばかり、こぼれ落ちるのは積年の汚れであります。

 箍〈たが〉の外れたプラスチックの風防を開けると、りゅうずの脇からのぞく小さなレバー。

4-オシドリレバー

 レバーの穴にピンを当てて、押しながらりゅうずをつまんで、巻真を引き抜くと、中枠リングと共に機械が取り出せます。

5-中身を取り出す

 はあ、これで気兼ねなくケースをジャブジャブ洗えます。

 中性洗剤を希釈した溶液につけ、歯ブラシでざっくり洗ったあと、超音波洗浄機で細かい汚れを落としたら、紙やすりで12時6時方向に目付をしました。

6-側を洗って仕上げを入れる

 伸びやかなタテ目を入れたかったんですが、風防受けが壁になってますから、どうしてもチマチマしてしまう、腰の弱い目付になってしまいました。

 次は風防です。ブラスチックのボックスタイプなんですが、一か所欠けていて、さらに汚れが詰まって虫歯状態。これじゃあ白文字板に見苦しいというので、刃物で黒い汚れ取り。

7-風防の汚れを削る

 今回も歯医者さんごっこです。黒い部分を削り落としましたら、凹んだ部分にUVレジンをたらして硬化。

8-UV樹脂で埋めました

 まあきれいには直りませんが、黒い汚れは目立たなくなりました。

9-痕は残りました

 今回はこのへんで。










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  1. 2020/06/17(水) 10:13:32|
  2. 時計
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時計道楽 267

明治おちぶれ四銃士 揃い踏みの巻

 何でももらう柊horiiです。

 捨てられた懐中時計を拾っていじってみましたら、こんな風になりました。

28-おちぶれ四銃士手入れ終了

 こうして並べてみますとね、それぞれ個性があっていいじゃない?

 掲載順に見てゆきますと、まずこれ ルンペン貴族 。失礼な名前だけどしょうがないでしょう?こんな状態でしたから…

1-よごれたオープンフェイス
3-廃屋のような中身

 それがこんな風になりました。

27-レッツ商会懐中時計
31-ルンペン貴族

 昔、ホームレスのおじさんを綺麗にして社会に出すみたいなテレビ番組がありましたが、今回それを思い出しました。実用はできませんが、動くところが拝めるので結構楽しいです。

 ルンペン貴族を改めまして レッツ商会 銀側オープン 21型 推定1920年以前 となります。

 二つ目は 金色ダンディ 。

 これは汚れはそんなにありませんでしたけど…

5-蓋を開けたら
6-真っ黒な中身

 側と中身が合ってなくて骨が折れましたが、何とかここまでできました。

24-金色ダンディできあがり
32-金色ダンディ

 こちらは、針回し方式が上の物より新しいので1920年代前後という見立てでしょうか?
 金色ダンディ改めまして 銅側ハンティング 真鍮機械 19.5型 となります。

 三個目は側飾りがおしゃれな 花柄色男 。

1-黒ずんだ色男
10-中の機械

 これも、こんなでしたが、ここまで立ち直りました。

20-蓋も美しくよみがえり
22-ワーゲンシュミットの品格
33-花柄色男

 実はこれが一番元気で、大きなテンワをビュンビュン回しています。
 色男あらため ワーゲン商会シュミット時計 装飾銀側ハンティング 21.5型 推定1920年前後 となります。

 おしまいは 幽霊騎士 これまた失礼な名前でしたが、それなりに凄い。

1-鱗模様の懐中時計
4-機械も凄いよごれ

 でもこれはダメでした。歪みは直すことできなくて断念です。不動の姿だけ拝みましょう。

26-ベゼルもゆがめてしまいました
34-幽霊騎士

 騎士のマークのシュミット時計、きれいになったので幽霊の文字を取りまして…
 R・シュミット商会 銀側ハンティング 20型 推定1920年以前 となります。

 ゴミとして捨てられる定めにあった、元時計たち。

29-文字板競演
30-機械の競演

 観賞用の見本になって、何だか楽しそうです。機械にもそれぞれ個性があって面白いですね。こうして古いものを触ってみると、100年前の誰かの手触りが伝わってくるようです。クサいけどね。

 長くなりましたが、これにて“明治おちぶれ四銃士”の、手入れの控えを終わります。

35-これにてお開き

 これら四点、ゼンマイも弱っているし実用なんかできません。最初にも言ったけど、100歳のおじいちゃんだよ、何を言ってるかわからないけど、そこに居るだけで価値があるのさ。









 





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  1. 2020/06/10(水) 10:05:25|
  2. 時計
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時計道楽 266

おちぶれ四銃士 幽霊騎士 2

 捨てられた懐中時計をいじっています。

 けっこう臭かったので、一気に部品をバラして洗浄、ただ今から組み立てをするところです。

 こちらは地板、全ての基盤となるところです。

17-洗った地板

 ここに部品を置いてゆきます。
 まずは動力を巻き上げる部分の組み込み。

18-動力部分の組み立て

 今回ばかりは素っ裸にしまして、歯車の錆まで落としました。すぐに黒くなるでしょうが、今だけでも材料色の輝きを愉しもうではありませんか。

 次に時計部分の歯車を置いて、それぞれの受け板を被せます。

19-三番まで組立

 つづいて歯車を二つつなぎます。

20-ガンギまでの組み立て

 ここで、ちゃんとかみ合っているかを確認します。真ん中の車を突っついてみて全体がシャァーっと動くかどうか、そして、巻き上げの白い車を軽く押してみて、全体がシャァアーっと動くかどうか、その辺を確認して正しく組まれていたら、脱進機の取り付けです。

21-アンクルまで組み込み

 脱進機の振り竿(フォークみたいな突起)がパチン、パチンとテンションがかかっているのを確認しまして、テンプを取り付け。

22-ここに部品が入るはず

 ところが、前回気にしました部品欠損部分、ここで緩急針の先端を受ける何かが無くてはおかしい、というので、別の機械からもちこんだこれ…

23-これで理屈が合います

 肝心の所がピンボケになってしまいましたが、同じシュミット製から持ち込んだので道理が合っていると思います。

 これで機械が蘇り、よく動くようになりました。汚れも取れて、騎士の風格を取り戻したようですが…、結論から申しましてダメでした。出来立てはよく動いたので,動画に撮っておきましたが、次第に止まってしまうんです。天真を受ける上下ホゾが垂直になっていないらしく、直しても直しても天真が曲がってしまいます。

 そうは言っても、ここで放棄するのは良くないし、完成の姿も拝みたいので、側の手入れです。

13-側の形を整える

 ゆがんだ形を矯正するんですが、上の写真、直接叩いているわけではありません。金づちの頭の丸みをあてがって、上から別の金づちで軽くたたいて直しています。蓋の開閉なんかもチェックしながら側の形を整えて、何とかここまで出来ましたが…

15-頑張ってここまでです

 本体を真円に整えることはできませんでした。

14-この歪みは直せない

 このわずかな歪みは正直です。後ほど分かります。

 蓋の開閉バネを、胴内壁に嵌め込みまして…

16-バネを組み込んで

 作動確認をして、側の手入れはここまで。

 機械の方に文字板と針を取り付けまして…

24-ゴシックな針の味

 機械を側に収めたいのですが、きちんと嵌まりません。

25-機械が側に納まらない

 おまけに文字板側のベゼルも押し込みそこなって潰してしまい、せっかくあつらえた風防も割る始末。

26-ベゼルもゆがめてしまいました

 でもまあ、これで生前の姿が拝めたという事で良しとしましょう。

27-機械も止まってしまいました

 機械の方も元気な様子をスマホ動画で撮っておいたので記録としては満足です。

 これで明治おちぶれ四銃士のすべてが一段落、次回、並べてみましょう。






















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  1. 2020/06/03(水) 10:20:33|
  2. 時計
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怪獣、時計に小料理飲酒、好きなことを好きなだけ、やりたい放題の道楽おやじ。

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