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柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

時計道楽 302

シチズン デラックス21石 3

 今回もフランケン作戦となりました、シチズンデラックス。

 ぼろっぼろのジャンク品を持ち出しまして…

20-ジャンクデラックス

 欲しい部品は三つ。健康な香箱と角孔ネジ、そして規制バネです。

 ジャンクを分解してみる。

21-同じところが折れている

 うぎゃあー、同じところが折れている。これで規制バネは対応品なし。だいたいそんなものでして、古いものは壊れる箇所が同じ場合が多いです。

 でも香箱と角孔ネジは健康だったので使います。代用部品を組み込んでさっそく連動確認。

22-連動確認

 よろしいですね。そして角孔車は、なんと後から持ち出したボロボロの個体のやつの方が状態が良かったので、そちらを使用。

23-入れ替えた角孔車を用いて

 いいと思いまーす。前よりキレイになりました。

 あとは脱進機とテンプを組み込んだら機械の出来上がりです。

 文字板をつけました。

24-ロゴ上汚れは気になるけれど

 球面の絞り形状に真っすぐな棒字、これは型押しによる浮き字です。筆記体のDeluxeが素敵です。

 針は上面の曇りを赤粉で拭き取って取り付け。

25-針をつけました

 針は丸座のダイヤ剣、山型の面押し成型です。

 外回りにまいりましょう。側と風防はそれぞれバラして掃除。

26-風防の周りと受けを掃除する

 風防受けと風防の間の汚れが黒い輪郭となって貧乏くさく見せるので、その辺をキレイさっぱり掃除します。

 側のカンまたにこびりついた錆びは、どうやらバネ棒から伝染したようで、粉付き鹿棒でこすったら、ぱりぱりと落ちました。

27-錆を取って側磨き

 さあ、中身を組み込んで出来上がりです。

28-側付け完成

 りゅうずの規制バネは折れたまま、巻真をそっと加減しながら差し込みました。入ってしまえばさほど問題はありません。時間合わせの際に、パチっとした節度が無くなるだけなので、持ち主が扱い方を分かっていれば使えないこともありません。

シチズンデラックス

 こげ茶色の豚革つや消しのバンドをつけました。

29-茶色のピッグをつけました

 細縁のエレガント、シンプルなデザインが気に入りました。

シンプルエレガントなつくり

 …って、毎回同じようなものばかりです。

30-デラックス21石

 今回の控え CITIZEN Deluxe cal.9200-21石 1959年 当時価格6500円 でした。

 これがまた使ってみて、実に優秀でよく合うんです。お気に入りの一本が増えました。





 





 



 







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  1. 2021/03/03(水) 10:36:14|
  2. 時計
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時計道楽 301

シチズンデラックス21石 2

 りゅうずのおかしいシチズンデラックス21石の中身です。

9-蓋を開けた

 外は錆びてますが、中まで入り込んでいないようです。

 ベゼルを開けまして、中身を取り出す。

10-中身を取り出す

 一度外したら、もう巻真がうまくセッティングできません。すぐ抜ける。

 文字板下に問題がありますね。

11-規制バネが折れている

 ほら、規制バネが折れている。ゆえにオシドリレバー(巻真をひっかけている可動部品)がゆるゆると逃げちゃうんです。わかった、ここは後で考えるとして、時計を見よう。

12-中の機械

 シチズン9200-21石、チラネジ付きなので、初期機械のもよう。

 ではここからは、もう三回目なのでサクサクっと行きましょう。

 手順で行きますと、テンプを取る。

13-テンプを取ったところ

 こちらは二番受けの刻印内容です。

14-刻印内容

 赤印字がうれしいですね、3ADJというのは、文字板上向き、下向き、りゅうず下向きの3姿勢で精度調整をしているという意味です。石数は21、三桁の数字は製造ロット番号です。一度に作る共通識別番号といったところでしょうか。

 アンクル取ります。

15-アンクルをとりました

 二番受け開けます。

16-時計の輪列

 そして…

 やっちまった!

17-やっちまった

 角孔ネジの首チョンパ。ドライバーを当てて、こっちかな?そっちかな?と探っていたら、ブチギレ!もういや、初めてじゃないでしょうに。あぁ、なんと悲しきことか、壊れてないものを壊した落胆たるや。

 まあよい、いや良くないけど、続きを。

 香箱受けを開けました。

18-香箱受けを開けたところ

 そして部品をばらす。

19-地板

 さて、ネジの詰まった香箱をどうするか?苦心してドリルを折ってまで中身を取り出したとしても、代わりの逆切りネジがなければしようがない。

 やむを得ず、こいつにお出まし願うことにしました。

20-ジャンクデラックス

 ぼろっぼろのスーパージャンクデラックス。こいつの中身が使えるかもしれません。

 って、結局今回もフランケン作戦となりました。

 ではまた。





 


 

 


 



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  1. 2021/02/24(水) 10:56:05|
  2. 時計
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時計道楽 300

シチズン デラックス21石 1

 好みというものは逃げ道の無い性質でありまして、同じような時計ばかり集めてしまいます。

1-古いデラックス21石

 シチズンデラックス、実にブログに書くのは三個目です。19石、23石ときまして、今回は21石のもの。かといってわざわざ石数を変えて購入しているわけではありません。たまたまそうなっただけです。

 今回は古いもののバンド付き完成体。バンドを外してみましょう。

 ガサガサガサ… これが困難。錆びたばね棒。

2-錆びたバネ棒

 湿った皮に包まれて何年も経ったんでしょうね、沈没船から引き揚げたみたいになってます。

 バンドは牛革、シルエットの絞りが直線的なところを見ると、かなり古いものと思われます。

3-古いスタイル皮バンド

 昭和50年代になりますと、一番奥の穴までが平行になりますから、このように剣先に向かって細くなっているタイプは、それ以前のものではないかと推察します。

 美錠はアルミ製の既製品、純正ものではありません。

4-アルミの美錠

 アルミの丸線を曲げて潰したシンプルなもので、グレードとしては安い部類になりますが、機能性としては悪くありません。
 このバンド、当時をしのぶ資料として手入れして再利用したいところですが、遊びカンも切れてますんであきらめましょう。

 こちらは時計のヘッドです。

5-ヘッドの状態

 細い縁,、ゆったりとした曲線を描くシルエット。

 横から見ても薄造りで、流れるラインがエレガントです。

6-薄づくりの側

 時計としてはりゅうずの調子が悪いですね、後ほどばバラします。

 裏蓋も球面の磨き仕上げです。

7-裏蓋

 こう滑らかに丸められますと、見ただけで手首への当たりが優しそうに感じられます。

 側の一部もだいぶ錆びついています。

8-側の錆

 こんな風に汚れの激しいほうが、いじり甲斐があるというもので、こちらとしては嬉しくなってきます。

 蓋を開けました。

9-蓋を開けた

 機械にまでは錆は及んでないようです。

 次回解体作業です。






 






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  1. 2021/02/17(水) 10:31:53|
  2. 時計
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時計道楽 299

フランケンシュタインの囁き
シュミットの逆襲 3

 死体をつなぎ合わせて一人の人間を作るように、二つの廃物から一つの時計を作りたい。そんな欲望から始めた作業だが、今のところはイメージ通り進んでいる。

 動力の巻き上げ機構まで出来上がった。

21-コハゼを組んだ

 ここから時計輪列を組むのだが、それらを受ける石と止めリングをかき集めて取り付けよう。

22-二番受け

 元々欠けていて足りなかった箇所は、解体したもう一つの個体から補えば、一応全個所を埋めることができそうだ。

23-石止めをつける

 時計輪列を組む。

24-輪列を組む

 輪列は痛快に回るのだが、アンクルをセットすると、大きさの割にテンションは今ひとつだ。動力ゼンマイがだいぶ弱っているとみえる。

 最後はテンプだが、ここがまた問題だらけで、骨格は元の物を使おう。

25-テンプの部品

 なるべく状態のいい部品を集めて組んでみるのだが…

26-テンプをつけたが

 動きはどうも今ひとつである。しかし、二番車をピンセットで後押ししてやればよく動くので、やはり動力ゼンマイの老化が原因のようだ。
 おまけに緩急針を抑えるバネも取り付かない。ネジ穴の位置が違うのだ。やはり同じに見えても昔の物はすこしずつ形が違ってい簡単に互換性を語れない。仕方が無いので新しく一つ穴を開けて取り付ける。

27-緩急針まわり

 機械部分はこれで組み立てがそろった。

 文字板と針をつける。

28-針

 真鍮針の窓にクリスタルを嵌め込み、おもわずニヤける。

 側に機械を組む。

29-機械を組み込む

 銀側の無数の傷は、人の皴に同じ、100年の時代を感じる。

 あとは、頃合いのガラスを探して、裏の枠に嵌めたら完成としよう。

29-2ガラスを嵌めて

30-組立終了

 蓋つきオープン、R・シュミットが形になった。

 一方では、使われなかった時計の残骸が哀れだ。

31-あわれ残骸

 これらも捨てずに一応形に戻し、モルグで保管しよう。

 あぁ、フランケンシュタインの囁きに試みてはみたものの、蘇生は叶わず、見るだけのものになったが、まあいいだろう。

33-観賞用として

 部品のそろった個体となったのだから。

 だがしかし、執念深く不具合を追求すれば、いつの日か蘇生も可能となるだろう。金属でできた時計という代物は、それができるから面白い。

32-稼働は叶わなかった

 100年前の個体を蘇生する。人間ではそうはいくまい。ゲノム研究やAI復元が可能になったとしても、それは新生物であって、時代そのものまで蘇らせることは不可能だからだ。
 時計を見よう、100年前のそのものが目の前にある。もし私が超能力捜査官だったなら、手に取れば100年分の景色が瞼に映り、めくるめく時の旅ができただろう。それは愉快なことである。




 








 






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  1. 2021/02/10(水) 10:18:36|
  2. 時計
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時計道楽 298

フランケンシュタインの囁き
シュミットの逆襲 2

 ところどころ部品の欠けたシュミットの機械だ。

6-部品の欠けたオープンシュミット

 頭蓋から脳みそを取り出すように、側から中の機械を取り出す。

8-中身を取り出す

 48ミリほどの大型機械はズシリと重いが、完全に死んでいる。

 目につくネジというネジを外し、シャーレの中にコトリ、コトリと落としてゆく。部品をすべて外したら、裏返して巻真まわりも解体。

9-文字板側部品

 古いダボ押し構造は、部品が丈夫で安心だ。

 中央の筒車まで抜いたら、素っ裸の地板が露わになる。

10-裸の地板

 おっと、文字板のアシ止めネジが残っておった、こいつも取らねば。

 解体は終わった。さて、どこから手をつけようか?

 まずは受けだ、5枚の受けが荒れている。一度地板に組みつけて状況を見る。石止めリングがあるものないもの、あってもネジ代わりに接着されていたりとまちまちでひどい。

11-接着された石受け

 こういうものを全て取り除き、生地を整えたいのだが、難儀したのは接着剤だ。局部的にバーナーを当て、炙って剥がす荒療治。さらに困難なのは頭が取れたネジの除去だった。ドリルを二本折った。

12-炙って石受けを外した

 上面に障害物がなくなったら、240番の耐水ペーパーを直径20mm円形に切り出し、回転ツールの先端に付けたら、上面を撫でて均す。

13-回転ペーパーで上面を均す

 5mmピッチでスライドさせたら、うまくできた。仕上げにクリスタルコートで丹念に拭き上げて生地終了。再び受けを取り外しておこう。

14-地板もクリスタルで掃除

 地板も掃除をしたら中々きれいなものだ。100年前の技術者に敬意を表そう。

 動力ゼンマイの入った香箱。時計の動きはここから始まる。

15-香箱

 先の回転ツールで上面を均し、地板に置いてみる。

16-上面をさらって組み込み

 なかなか美しいものだ。

 こうなれば、各車の錆も落とそう。ピンバイスに咬ませて、指で回しながら細かいペーパーを当てる。

17-車の錆を落とす

 黒ずみが落ちて、銅の輝きが蘇るも、まあ時間の問題であろう。気休めにペン型の錆止め剤を塗っておく。

 二番と筒車を咬み合わせて、香箱を組み込む。

18-香箱をセット

 裏返して巻真をロックする。

19-巻き真を固定

 表に戻そう。

 これはトキの嘴。

20-トキのくちばし

 動力ゼンマイのストッパーにテンションをかけるバネだ。

 所定の位置に組み付ける。

21-コハゼを組んだ

 巻き上げ部分まではうまく行ったようだ。

 今回は、この辺にしておこう。
















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  1. 2021/02/03(水) 10:36:22|
  2. 時計
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柊horii

Author:柊horii
時計やゼンマイ玩具など、動くものが好きです。野菜を育ててお料理、映画なら特撮、好きなことを好きなだけ、やりたい放題の道楽おやじです。

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