靴底のゴム うちの主人がね「これ直らないでしょう?」と持ってきたのが一足の靴。

お気に入りなんだってさ。一見何でもないけれど、どれどれ。
なるほど口が開いちゃったのね。

こういうものならゴム系接着剤を両面にたっぷりつけて、乾いたころに圧着すれば良いでしょう。

それと踵の擦り減りね。

ちょうどいいのがあるのです。随分前に怪獣を作ろうかと思って買ってあった靴底ゴム。

これは元々が修理材なので、ここで使ってこそ本来の使い道となるわけですから、やってみましょう。
擦り減った底の余分を削って、これを塗る。

ねっとりしておりますが、空気乾燥のゴムなんですね。
これを一晩乾かしまして、紙やすりで均します。

こんな感じでどう?

できました。

これを玄関に置いておいたら「うそー!直ってるスゲー」ですって。
ちょっといい気分になりました。
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- 2022/09/25(日) 11:26:34|
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お気に入りのハサミは うちの主人がね「ねえ、これ直る?」と持ち込んできたのがこれ↓

マスキングテープを包帯のように巻きつけて、何とか原型を維持しているハサミ。話を聞けば、買って半年も経たないうちにプラの付け根が折れたらしい。私の見立てによりますと、刃先の長さに比べてプラの残肉が薄いかな?といった印象で、ちょっと厚いボール紙なんかを切ろうとしたらプラがダメージを受けて弱って行きそうに思います。応急手当のマスキングテープなどは、グラグラしてあてになりませんから、剥がしましょう。

ここが破損部です。さては何か固いものを挟んだな?紙用は紙に留めておいた方がよろしいです。紙に対して切れ味が良いと、時に紐とか厚紙とかを切りたくなりますが、そこはお料理用の万能ハサミにお任せしたほうが良さそうです。
では破損部を補修しましょう。
型取りくんで、壊れていない方の握りを型取りします。

今回のハサミは左右対称で助かりました。
そこへタミヤのエポパテを練って詰めます。

今回は若干弾性のある高密度タイプ(青箱)にしてみました。粘りがあって割れにくいと見ました。
ここに残りパーツとハサミをギュウっと詰め込んで…

一晩硬化を待ち、型から外すとカッチリ出来ている。

ですが、このままではバリが邪魔して刃の開閉ができないので、余分を切り落として形状を整えます。

修理完了です。おもちゃで馴らした技術が生活に役立ちましたね。良かった良かった。
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- 2022/08/14(日) 10:41:00|
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床板の修繕 大変お恥ずかしいのですが、我が家の一部を晒すことになります。
居間の窓際、床板が一か所だけやたらと劣化しているのです。

もう何年もこのまま、そろそろ全面張り替える?なんて金のかかる話が出る前に、ダメもとで一遍悪あがきをしようと、ホームセンターで床補修用練りパテを買ってきました。(品物は
コニシのボンド ウッドパテ30ml)
では説明通りにやってみよう。まずこの板ゾーンだけをマスキングテープで囲みます。

ここで買ってきたパテをヘラで摺り込む。

上面がフラットになるように凹部分に埋めます。
そして一晩放置。

うわ、きったねえ。大丈夫かいな?ここでかなり自信が無くなってきます。
しかしもはや引っ込みがつきませんので、実行あるのみ。中目のペーパーで表面を均します。

手触りでスベスベを確認しまして、粉を水拭き。このあと水性アクリル塗料で周りと調子を合わせました。

うひゃ~、違和感あるなあ。でもいじりすぎて事態が悪化しないうちに、テープを剥がしてみよう。

まあ、よく見りゃあ違和感がありますが、よく見なきゃあ気にならないレベルでしょうか。
でも最初のデコボコに比べれば、上出来ですね。
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- 2022/08/07(日) 11:14:23|
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古い文机〈ふづくえ〉 フリーマーケットをぶらつきますと、時々ピンとくるのに出くわすものです。考えて選ぶのではありません、ピン!とくるのです。
今回はこれ。

古い文机です。明治か大正か?まあ時代はどうでもよろしい、私は姿かたちが気に入ったのです。
シンプルな中にぐっと技巧を感じさせる脚の曲線。

それとほとばしる水が彫られた引き出し金具。

天板には時代を経た汚れやしみがあちこちに見られますが…

よく拭いてワックスをかければ使えるようになるでしょう。
全体をぼろきれで拭き掃除、引き出しを外してみたら、一か所破損してました。

自前の材料を探しまして、欠損部分を作りました。

形を決めましたら、ラッカーのダークレッドを塗りまして、木工用ボンドで接着。

こういうことをすると骨董愛好家の方には怒られてしまいそうですが、私は現状保存よりも実用主義ですので、時計でもそうですが、安いのを買って直して使いたい。プロの職人じゃないといじれないような高級骨董は、身の丈に合わないので興味を持ちません。気に入った古物が部品を補って変わってゆく姿は、その品物の歴史のひとつと捉えていますから、一部が新しくなっていてもそれを美とみなします。
一晩固めましたら、全体に摺り込んだのと同じワックスを塗る。

今回使ったワックスはこれです。

柱時計の木枠などにも使えるので重宝です。
引き出し金具も細目のスポンジヤスリで水研ぎをしまして艶出し。

組み立てまして、手入れ完了。

いいですねえ、気に入りました。落ち着くわぁ~、ここでテレワークをしよう。この和っぽいところが性に合ってます。だいたい社長のことをCEOとか言うやつ嫌いなのよね。
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- 2022/01/08(土) 11:12:30|
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小引き出し コロナ騒ぎがいくらか収まったのか、フリーマーケットが再開されていたので冷やかしに出てみましたが、その日は風が強くて、私が行った頃には、方々で撤収が始まっていました。それでもせっかく来たんだからと、開けているお店を見て回りましたら、小汚いながらも好みの小引き出しがありまして、じろじろ見ていると、店の爺さんが自分から値引きを始めてきて、100円引くよ、いや800円でいいや、って言うから、買ってきたのがこれ。

可愛らしい松竹梅の螺鈿が組まれた小引き出し。
まあ、汚いね。天板には泥のような汚れがついてるし…

中は埃が少々…

まあでも髪の毛や血痕じゃない分良しとしましょう。
まずは薄めた中性洗剤で拭き掃除。

手ぬぐいが真っ黒よ。天板の泥みたいな汚れも、どうやら水溶性らしい。
少しふやかして、プラの粘土ベラでコリコリ削って…

硬く絞った手ぬぐいでよく拭く。

これでいいでしょう。
引き出しの中は、刷毛で埃を落として水拭きしまして、お次は蝶番のところ。

まっ黒ですが、鋲で止めてあるので外さずに歯ブラシ洗い。

高級品だったら、こんなことをしてはいけないんでしょうけど、自己判断でやっちゃいました。

溝の汚れが若干綺麗になりました。
さらに極細のスポンジヤスリで金属部分だけをそっと擦りまして濃淡をつけました。

次は引き出しのつまみ。

ここはどうも真鍮らしい。同じ極細のスポンジヤスリで凸部だけを擦って下地を出しました。

そして螺鈿は手ぬぐいでよく拭きまして…

欠けたところは金のラッカーで補いました。

これで掃除完了。

古い物っていうのは、減る一方の道をたどるしかないわけですから、できるだけ直して使いたい。値段が高いか安いかじゃないんだ、私が気に入ったら、それだけで私は幸せなんだからいいでしょう。
新しい工作道具入れになりました。

使う時に立てるパコン、カタンという音がなかなかいいよ。
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- 2021/12/04(土) 11:11:50|
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