柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

水の仲間たち 4

すみだ水族館 2017夏 江戸妖怪編

 すみだ夏まつり2017見聞録、いよいよ最終です。

 今回のお題は江戸と妖怪。
 ここ、すみだ水族館は、東京下町ということもあり、江戸にちなんだ在来種の展示もあります。

大ナマズ

 大鯰〈ナマズ〉 です。浮世絵にも描かれる日本古来の淡水魚。こいつが地下で暴れると地震がおこるという民間伝承を知っているのは50代まででしょうかね。

 次は 泥鰌〈ドジョウ〉

どじょう

 こいつは江戸の食事情に欠かせない魚ですね。生姜を効かせて辛煮にしたり、お味噌汁の種〈たね〉にと大活躍です。昔は水もきれいでたくさん獲れたことでしょう。

 山椒魚〈サンショウウオ〉

サンショウウオ

 こちらは日常的に食べられるものではありませんが、漢方の材料として尊ばれてきました。主に男性用の精力剤として、その強い生命力が買われたのでしょう。
 その昔、山伏料理として串に刺さった姿焼きを見たことがあります。

 真打は 鰻〈ウナギ〉

ウナギ

 川底に見立てた流木の隙間から、ニョロっと首を出してきました。この目つき、シン・ゴジラの幼体に似てますね。
 鰻は白焼き、蒲焼き、こちらも夏バテ防止のスタミナ食として、現在でも高級食材として君臨しています。

 それでは大取り、水の妖怪トンネル をくぐってみましょう。

妖怪トンネル

 水木しげる先生と水族館の合体企画、さて如何なる催しか?

 ひんやりと冷たい空気には香りがつけられ、湿っぽい効果音に包まれた不思議空間。

河童とクラゲ

 水槽の奥、ゆらぐ水のむこうで河童の目が動いた!

船ゆうれい

 船幽霊に漂うアカクラゲがよく合います。

 クラゲの幽玄な動きや影を効果的に使って、妖怪画の怪しい雰囲気を盛り上げます。

クラゲと幻想

 半透明でゆらゆら揺れるクラゲという生き物は、姿も動きも幽霊役にピッタリです。

 鏡のトリックは巨大な万華鏡。

鏡の幻想

 タコにクラゲも好相性。

大だことクラゲ

 妖物は、水を好むといいます。怪談話にも雨がつきものです。幻想的な水と妖怪の世界。

ふしぎなトンネル

 上の写真はほんの触りですが、音、照明、においと、異世界に迷い込んだような、実に珍しい展示でした。

 トンネルを抜けると、元の現実世界、かわいい金魚が出迎えてくれます。
 こちらは9月10日までの特設展示となります。


 クラゲから始まって、深海、海洋動物、金魚、水妖怪と盛りだくさんのすみだ水族館、充実した夏休みになりました。

 以上、4回に分けて控えてまいりました、すみだ水族館夏の見聞録、このへんでお開きといたしましょう。














 

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  1. 2017/08/09(水) 11:25:21|
  2. 見聞・出歩き
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水の仲間たち 3

すみだ水族館 2017夏 金魚編

 やってきました“すみだ水族館”。
 今回は、この夏の特別展示のひとつ、『東京金魚ワンダーランド』でございます。

 東京金魚?疑問に思われるかもしれませんが、東京江戸川近辺は金魚の名産地でした。私が中学生くらいのころは江戸川、一之江あたりは養殖池がたくさんあって、墨田の実家から自転車をすっ飛ばして金魚を見に行ったものです。そんな江戸川養魚も湾岸開発で地価高騰、すっかり無くなってしまいました。

 そんな私は金魚好き、さっそくまいりましょう。

 お出迎えは、ジャンボオランダのデカい顔。

巨大な獅子頭

 20センチ超えくらいの巨体に、ブルドッグのような顔。頭だって子猫くらいありますから、なぜてやりたい衝動にかられます。

 そして金魚回廊へ。

金魚の回廊

 江戸情緒豊かな金魚提灯の下を、金魚を見ながら歩きます。

 タンチョウの群泳

丹頂の群泳

 タンチョウは丹頂と書きます。文字どおり頭に赤を乗せた純白の品種です。体は長手の琉金型で成長と共に頭にコブが発達します。赤が頭にきれいに乗ったのを上物とされ、はみ出たり形が歪なものは並み品とされます。
 さあ、買う人の気持ちになって、この中から上物を選んでみましょう。

 おっと、こちらに大人のタンチョウがいました。

丹頂

 しかしこれは、やりすぎじゃあありませんか?目が隠れるほどコブが発達しています。赤帽子が大きすぎます。(笑)

 これら琉金系品種の改良ベースとなっているのが、おなじみの リュウキン〈琉金〉

琉金

 来歴も古く、浮世絵などにも描かれる、ワキン〈和金〉に次いでベーシックな金魚です。
 昔は長い優雅なヒレが鑑賞ポイントでしたが、最近はショートテールが人気なようです。大きなお腹に小さな尾ひれを振り振りする様子が可愛いと評判です。

 こちらは ジキン〈地金〉

六鱗

 地酒、地鶏といった用い方で、愛知の地金魚という解釈がよさそうです。呼び名としてはジキンのほかに、写真のような体色が白で、各ヒレ、エラ蓋、口紅の赤いのをロクリン〈六鱗〉ともいいます。孔雀尾とよばれるX字型に開いた尾ひれが特徴で、蝶が舞うような優雅に泳ぐ様を鑑賞します。

 お次は エドニシキ〈江戸錦〉

江戸錦

 有名なランチュウの三色版です。歌舞伎を思わせる江戸の色彩が見事ですね。コブの発達したまん丸くて可愛い顔に、江戸の粋を纏った高級金魚です。

 エドニシキのベースとなる ランチュウ〈蘭鋳〉の甕をのぞいたら…人懐っこい口紅ランチュウが寄ってきました。

口紅ランチュウ

 淡谷のり子さんに似た、口紅ランチュウ。こうして人に寄ってくるということは、飼育管理が良いことを意味します。

 横から見る群泳の キャリコ 。

キャリコの群泳

 キャリコは琉金の三色版です。三色ゆえに配色もさまざま、赤多め、青多め、白に黒、はたまたオレンジ、中にはキラ入りのもありまして、買う時はお好みで選びましょう。

 こちらは屋台風の展示。

屋台風展示

 昔は移動式の金魚売りというのがあったそうです。以前NHKで放送された金魚特集でその姿をみたきりで、本物は見たことございません。子どもの頃、学校の前に亀やヤドカリを売りに来るオジサンはいましたけど。

 以上これら、何万円もするような極上品から、シンプルな和金まで、およそ1000匹の金魚天国でした。
 
 展示は生きているやつだけではありません。

ランチュウあめ

 高級なガラス細工でしょうか?いいえ、飴だそうです。

あめのアズマニシキ

 いまにも泳ぎだしそうな生き生きとした描写。飴の照りが濡れているようで金魚にピッタリです。

金魚のあめ細工

 ここまでできますと美術です。

 さて、見てまいりました金魚の世界。東京金魚ワンダーランドは、8月いっぱい開催されています。

 次回は、江戸と妖怪編です。







 











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  1. 2017/08/07(月) 11:36:52|
  2. 見聞・出歩き
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水の仲間たち 2

すみだ水族館 2017夏 海洋編

 水中ばかりが水族館ではありません。

 この子らはお食事を待つペンギンたち。

エサを待つペンギン

 ちょうど出くわしたお食事時間、スタッフのお姉さんが姿を見せるや、岩に登って配給を待つ。ここのペンギンには全員に名前がついていて、別のお姉さんが食べた子を名簿チェック、食べそびれる子がいないよう配慮されています。

 岩の上ではヨチヨチ歩きの可愛いペンギンも、水中ではジェットのように早い泳ぎを見せてくれます。

水中のペンギン

 すごい速さでシャッターにおさまりませんでした。

 こちらはサンゴの海。

サンゴ

 水の青さに白い砂、色とりどりの魚に時を忘れます。竜宮城があったなら、こういうイメージがいいですね、暗い深海では不気味です。

 大水槽では様々な海の住人たちが思い思いに泳いでいます。

大水槽

 岩の上からこちらを窺がっているのは…

大ウツボの影

 巨大なウツボ。
 このあと穴から出てきて、身をくねらせながら泳いできましたが、デカイデカイ、龍の舞のようでした。
 そういえば、ウツボの唐揚げを食べたことがあります。皮がクニクニして美味しかったです。

 このウツボよりも、さらに大きいのがエイ。

巨大エイ

 座布団みたいなヒレを大きく羽ばたくと、空の大怪獣ラドンを髣髴とさせる大迫力でした。

 大パノラマのあとは、可愛いアイドルたち。
 海底の砂に住む チンアナゴ

チンアナゴ

 ムーミンに登場するニョロニョロみたいに、ゆらゆら揺れています。きっと何も考えていないんだろうな?
 黄色いのは ニシキアナゴ 

ニシキアナゴ

 どちらも鉛筆くらいの大きさで、可愛い目をキョロキョロさせて、子どもたちの歓声を浴びてました。

 テーマごと、4回に分けて控えております、すみだ水族館見聞録、次回は“金魚編”となります。






 



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  1. 2017/08/05(土) 12:08:24|
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水の仲間たち 1


 夏休み、唯一遊びに出かけたのがここ

スカイツリー

 東京スカイツリー

 こちらに併設する すみだ水族館 が今回の目的地です。
 夏の特設展 『すみだの夏まつり』 を観ようと娘と繰り出しました。

入口の看板

 “東京金魚ワンダーランド” に “水の妖怪トンネル” 、金魚と妖怪とくれば、どちらも大好物です。9連休唯一のイベント、じっくりと楽しんでまいりました。

 もぎりのお姉さん(古い言い方で失礼)に入場券を提示して、胸を躍らせ突撃。
 待ち構えているのは大きなアクアリウム。

巨大アクアリウム

 青空と山の景色を切り取ったような絶景が描かれています。冷房のひんやりした空気と、目から飛び込んでくる水景色で脳も体もクールダウンです。
 やはり我ら陸生哺乳動物も、元をたどれば水棲生物、水中の景色に原始記憶が呼び覚まされてリラックス、水のゆらぎに癒されます。

 それではここから、テーマ別に4回に分け、見聞録を控えておこうと思います。

 すみだ水族館 2017夏 クラゲと海底編

 まずはクラゲ、漢字で表せば“海月”、海の月とはうまい字を当てたものです。

幻想的クラゲ世界

 ふわふわと水中にゆらぎ、ボンヤリ光る丸いシルエットは、海面に映る満月のよう。
 それにしても全身透明な摩訶不思議な生き物ですねえ、これで生き物を食べるというから面白い。本人は透明だけど、食べられる方は透明とは限らないのに、一体どこへ消えてしまうのだろう?

宇宙怪獣ドゴラのよう

 宇宙怪獣ドゴラか、はたまた円盤生物か?実に幻想的な生き物です。これでただ浮かんでいるだけではなくて、心臓のようにリズミカルに伸縮をしながら泳ぐんです。

アカクラゲ

 長いのや丸っこいの、色や形も様々で、ずっと見ていたくなる不思議幻想生物“クラゲ”。
 ほかにもたくさん種類があって、館内にオープンラボもあり、成長過程や生態なども詳しく見ることができます。

 つづいては…

深海の世界

 オウムガイ と初のご対面。
 静かに浮かぶオオムガイを見ながら、古生代の海底に想いを寄せる。

オウムガイ

 オウムガイに別れを告げて海底に着地すると、大きな甲冑が歩いてきました。

ダイオウグソクムシ

 ダイオウグソクムシ
 金づちで叩いても割れなそうな深海重戦車。テレビなどで知ってはいましたが、想像以上の大きさでした。ゴジラにくっ付いていて大きくなっちゃったのかも知れませんね。

 その時、大きな岩がズルっと動いた!

岩影からタコ

 と、思った時はもう手遅れ、長い触手の餌食になってしまいます。大ダコ です。映画ではキングコングや東宝フランケンと戦った強者です。全長30メートル!いや、そんなにないです。

 いのち辛々、タコから逃げて、岩の穴に隠れようと思ったら…

威嚇するイセエビ

 カイゼル髭を尖らせた イセエビ が威嚇してきました。

 驚いて後ずさると、脚に何かが絡みつく!

イソギンチャク

 獲物を待ち伏せる イソギンチャク だ。
 触手の毒に体はしびれ、やがて抵抗する意欲も遠のき、あわれ餌食となるのであった。

 などという、妄想をしながら楽しむ海底の世界。まさにここは怪獣無法地帯です。様々な生ける実在のモンスターたち、怪獣好きにはたまらない展示室でした。

 次回は海洋編です。







 

 






 


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  1. 2017/08/03(木) 13:28:32|
  2. 見聞・出歩き
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美のある世界

切り絵という芸術

 若い頃からお世話になっている恩ある方が切り絵師をなさっておりまして、本日、その作品展におじゃましました。

銀杏の会作品展入口

 看板の文字に縦線がひいてありますね、これも切り絵です。つまり黒い部分がすべて繋がっているということなのです。

 ギャラリーの入口、特設されたお迎えの作品こそ恩人のお作で 『雨中雄鶏図』

雨中雄鶏図

 ペン画ではありません。黒い紙を切り出した絵です。
 羽毛の流れ、岩の影、見事な技巧にまず驚愕。恥ずかしながら、わたくし、切り絵作品を初めて生で拝見しました。
 そして左上のほう、雨の表現にご注目、下地の白い紙の表層部分を筋掘りして表現した線。影だけが描く透明感が見事です。(上の写真では見えるように画像加工してあります)

 画題となっている『雨中雄鶏図』は岸駒〈がんく〉の筆によるこちらですが…

岸駒雨中雄鶏図

 ここから色彩という要素を取り除いて、白黒の面だけで雄鶏の佇いが見事に描かれています。想像力と変換力の妙技と申せましょう。
 本作は2013年の作品です。


 会場で新作を拝見しました。

 こちらも画題は雄鶏、伊藤若冲 『南天雄鶏図』、まずは元の絵を見ましょう。

若冲南天雄鶏図

 金地に黒、赤、白の配色鮮やかな本作から、色彩を取って、面のみで描かれたのがこちら。

南天雄鶏図

 場内の照明が反射して、ところどころ飛んでしまいましたが、見事な細密技巧がおわかりいただけましょう。

 軍鶏の羽毛の繊細さと荒々しさの強弱、南天の実を輝かせるハイライトの一つ一つ。

細密な技巧

 南天の実のハイライトは、一粒が0.4ミリほどなんだそうです。気の遠くなる作業です。

 私が思わず、ふぇ~っと息を吐いたのがここ、軍鶏の輪郭です。

輪郭の微細なギザギザ

 和紙をちぎったような微細なギザギザ、これも刃物で小刻みにカットしたものだそうです。

 そして画題は変わります。

野菜・笊-2

 『野菜・笊-2』

 身近な素材を切り取った静物画ですが、もう一度思い出しますと、これが黒い面でできているということです。水墨画ではありません。従って濃淡はカットした線のみでできているはずなのですが、なんとグレーに見える部分があります。これも技巧のひとつ。奥深い切り絵の世界です。

 野菜の質感。

質感の妙技

 ピーマンの照り、キャベツの葉脈、写実とデフォルメの狭間と申しますか、見る者のイマジネーションに語りかけます。

 そして、この方の作風の特徴である枠取り。

フレームにつながっている一枚切り

 右端の中あたり、蕪の葉の先端がフレームに接しています。つまり、一枚ものであるという証しなのだそうです。

 実にお見事な作品の数々、新しい芸術に触れた充実の休日でした。
 これまでご紹介してまいりました作品は、私の芸の上での恩師であります、岸本和雄さんの手によるものです。
 
 お作を拝見しながら、丁寧に説明してくださいました。
 そして、お土産に下さった絵ハガキ。

おみやげにいただいたハガキ

 新作二点が印刷された絵ハガキです。

 私もいろいろと描いたり作ったりしていますが、いくつになっても師匠には遠くおよびません。






 




 







 
  1. 2017/05/28(日) 19:44:01|
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