古料理再演
鮭のモンテカルロふう古料理と申しましても、江戸料理だとか中世のフランス料理とかいうものではありません。
昭和の古本をひもといて、そのまま作って食べてみて、感想を控えておこうというものです。
今回もこちらから

“鮭のモンテカルロふう”でございます。
デパートの食堂かレストランでしかお目にかかれないような、当時(昭和40年代)としては実におしゃれなお料理ですね。
作り方ページはこうです。

それでは今回も、材料の分量などは適宜調整するとしまして、ここからは原文を追いかけてお料理してまいりましょう。
材料生鮭の切身 5切れ
ニンニク 2片
アンチョビソース
レモン
バタ
つけ合せにじゃがいもとパセリ
(5人前)
作り方1 鮭は、両面にかるく塩コショーして
小麦粉をうすくまぶします。
つけ合せのじゃがいもは
丸くむいてゆでておきます。
フライパンに油を流れるくらいとって
鮭の両面がこんがり狐色になるように焼き上げます。
切身の色がかわり、楊枝を刺してみて
なかまで通れば、火が通っています。
2 鮭を皿にとって、上からアンチョビソースを
一切れに茶サジ1杯ずつ、全体にぬるようにかけます。
3 こがしバタを作ります。
フライパンにバタ大サジ5杯とって、弱火にかけます。
バタがとけてきたら
ニンニクを包丁の腹でつぶして入れ
ニンニクの香りがバタにとけこむまで、ジャージャーといためます。
ニンニクをとり出したら、火をやや強めて
バタに色がつくくらいまでいため
鮭の上にたっぷりかけます。
これはいただく直前に
熱いところをかけます。
じゃがいもをつけ、レモンとパセリを飾ります。
いただくときレモンをしぼります。
★アンチョビソースは、イギリス製で
デパートか大きな食料品店にあります
以上、原文ままでした。
鮭といえば塩鮭くらいしか思い及ばなかったころ
こんなハイカラなおかずがお膳に上りましたならば
さぞや子供たちは喜んだことでしょう。
して、そのお味なんですが
率直に申しまして、シャケのバター焼きですね。
シンプルで普通です。
しかし、この付け合せのジャガイモというのが絶妙でして
フォークの背でつぶしまして溶けたバターを吸わして食べますと
おいしいジャガバタになってホロリと甘いんです。
今日は白ブドー酒のコップ酒を持ち出しましたが
ビールでも良かったかもしれません。
そして、今回このお料理を選んだ理由が
カラーページのひとことフレーズのここが気に入ったからなんです。
“いままで、たべたことのないような変わったおいしさです”
これって、グルメレポーターが困った時に言うコメントに似てません?
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テーマ:料理 - ジャンル:趣味・実用
- 2015/01/07(水) 12:05:49|
- 料理・食
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