PRECIMAX 1
毎度おなじみジャンク遊びです。
今回は“PRECIMAX”小秒針付き腕時計です。

とてもシンプルで良いデザインだと思います。
裏蓋刻印です。

“FOND ACIER INOXYDABLE”っていうのは“ステンレススチール製”のような解釈でよろしいかと思います。下の数字は製造番号の類でしょう。
裏蓋の内面には手書きで何やらサインがしてあります。

なになに?
上の小さいほうに“40.3.1 mu”、そしてその下に“48.4.19 mu 金タケ”と記されてます。これはおそらくオーバーホールの履歴と思われます。数字のほうを“昭和”で読み解くと一回目が“昭和40年3月1日”二回目が“昭和48年4月19日”ちょうどよい間隔と時代だとおもいます。英字のほうの“mu”は、時計師のイニシャルと推測します。
裏蓋を外した時計の方はこうなってます。

状態は上々、りゅうずを巻くと動き出します。
表に返して、ベゼルと風防を外しました。

プラスチック製の風防はキズだらけです。
露わとなった文字板を鑑賞しましょう。

全体にラウンドしたつや消しのアイボリー(おそらく元は白)が、エンボス(突き出し)加工のロゴと時j字の金属質を引き立てます。直径31ミリといった大き目の見切りをだだっ広く見せない絶妙な時字配置、外切分とサブダイアルのスカっと統一されたイメージに好感がもてます。
文字板をはずしました。

星の入ったエボーシュマークに180の刻印があります。星のマークは“Fabrique d'Ebauches Venus S.A.”(ビーナス エボーシュ製作所)。“180”は機種番号です。つまり本機は“
VENUS 180”となります。18000振動/時、パワーリザーブ40時間。

それでは徐々に解体してゆきます。
まずテンプを外しました。

つぎはアンクル。

真ん中の受け板を外しました。

こういう姿を見ると“時計の中身”という感じがしますね。キカイダーの中身でもいいですが…
角穴車と輪列を外しました。

そして最後に一番受けを外しました。

ここまできますと、一番車、つまり香箱が乗っかっているだけです。
ここで折り返し、部品を洗いまして、元のように組み立てました。

きれいなムーブメントで元気に動いてます。
次回は外装を手入れして組み立てます。
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- 2015/07/29(水) 12:06:49|
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