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柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

紀行控 19

妖怪
 -闇にひそむ 不可思議なるもの-

と題する企画展示が川越市立博物館(埼玉県)で行われているというので
小学生のように自転車をすっ飛ばして見学に行ってきました。

川越市立博物館
 
熱波焼きつくハンドルにぎり、やってきました博物館。
大きな瓦屋根に守られた重厚かつシンプルな近代建築が迎え入れてくれます。

持参したタオルで汗を拭きふき、入場券と図録を買って、いよいよ異世界に足を踏み入れる。

黒い幕をくぐると、ひんやりと冷気が身を包む。

展示内容は、妖怪の起源から今日にいたるまでがつづられています。

古代中国より発した、姿容〈すがたかたち〉の無い、雰囲気のようなものだった“妖怪”という概念。
それがやがて、日本人の暮らしから生じた“もののけ”とか“つくもがみ”といったものと融合、混同
果ては神仏の類までを巻き込んでデザイン、キャラクター化されてゆく流れが、当時の書画文献を以って説明されています。

それでは私の感性に触れた部分を少し、図録を拝借してご紹介したいと思います。

まずはこれ『深山草化物新話〈みやまぐさばけものしんわ〉』の一幕です。

深山草化物新話

江戸時代後期(寛政五年 1793年)の娯楽本で、台所、竈の器物に魂を宿して擬人化したユーモラスな表現がたのしく
お化けの怖さというより、身近な道具への愛着が描かれています。
今日のマンガに通じる創作性が感じられますね。

おつぎはこちら、明治十九年(1886年)刊、歌川国輝作『本所七不思議之内〈ほんじょななふしぎのうち〉』
のうちの『置行堀〈おいてけぼり〉』

おいてけぼり

これは私の生地、東京墨田に伝わる怪談で、小学校三年の社会科(郷土文化)の時間に習った覚えがあります。

“その堀で釣った魚を持って帰ろうとすると、水の底から「おいてけぇ~おいてけぇ~」と声がする。
無視して帰ると恐ろしい祟りがあるという”

特撮映画ファンの向きには大映の『妖怪百物語』でおなじみのエピソードです。


こちらは肉筆の掛け軸『女幽霊図〈おんなゆうれいず〉』

女幽霊図

「うらめしやぁ~」の代表のような絵です。

昔の幽霊って、なぜ足が無いの?
そりゃあアンタ、足があったら生きてる人と区別がつかないでしょうに。とは私の説。

大正二年(1913)渡邉秋渓作、肉筆の迫力は直に見てこそわかります。


その他にも、水木しげる先生の描く妖怪たちの元絵たる鳥山石燕の『画図百鬼夜行』や
有名な絵巻物の『百鬼夜行圖』など
妖怪ファンにはおなじみの名著名画が多数展示されておりました。

妖怪展表紙

川越市立博物館 第四十二回企画展 『妖怪-闇にひそむ不可思議なるもの-』
8月30日(日)までやってます。



暴力、薬物、詐欺…うす汚い人間の世界。
そんな世界にぴったりと重なりながら、プンとおすましお化けの世界。

あぁ、僕もそっちに行きたいなぁ。







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テーマ:♪♪生活を楽しむ♪♪ - ジャンル:趣味・実用

  1. 2015/08/06(木) 19:53:28|
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