シュミット懐中時計 1
ジャンク品の懐中時計を買いました。
以前
“明治の味”で控えた商館時計と同じ時期のものと思われます。

写真でわかる通り、真っ黒の艶消しは銀のケース。
裏はこうです。

美しい回転模様の彫刻は、以前控えた“ファーブル商会”のものと同じです。
竜頭を押すと、パカっと開く表蓋。

???
なぜこのような二重風防にしたのだろうか?
まだプラスチックの無かった時代、風防はガラスでした。割れやすいガラスを守るために発明されたのが金属製の蓋です。乗馬での使用にも耐えられるよう改善された開閉式の蓋を備えたスタイルを、ハンティングとかハンターケースなどと呼ばれるようになりました。
うん、それならわかる。金属製の蓋なら風防保護という目的がありますからね。しかし二重ガラスに何の意味があるのだろうか?ここは謎のままです。
このまま裏蓋も開けてみた。

ムーブメントが丸出しです。
そんなはずは無かろうと縁をよく見ればガラスの嵌まる形状にえぐられています。ガラス欠損ですね、ジャンクだから仕方ありません。
裏蓋の内面には、このような刻印が…

銀のランクを示す“0.800”の刻印と、騎士のマーク。R.シュミットのシンボルです。
ムーブメントはどうか?

おお!真っ黒ですが“R.Schmid”の刻印と騎士のマークが確認できます。
さて次回より、この時計をバラバラにしまして、修復を試みてみたいと思います。
骨董志向の方には眉をしかめられるかと思いますが、磨いて組んで、生き返らせたいと思います。
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- 2015/10/21(水) 12:06:32|
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