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柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

時計道楽 88

シュミッド懐中時計 5

 ムーブメントの洗浄、組立まで終えました、100年ものの懐中時計です。

 組み上がったムーブメントを銀のケースに収めたところです。
1-ケースに収めた
 きれいになって動いております。

 そして裏蓋のガラスを手持ちの在庫から合うのを選び、ガラス縁に嵌めて組み込み。
2-手持ちのガラスをはめてみた
 ガラス窓が嵌まると雰囲気が一段と良くなります。

 裏蓋カバーの内側にはこのような刻印がなされています。
3-騎士の刻印
 騎士のマークはシュミッドのシンボル、周りの小さいのは銀の証明刻印です。“0.800”は銀の純度、80%の銀と20%の合金で強化された材料で“銀”と呼ぶには最低の純度とのこと。一名“ジャーマンシルバー”とも呼ばれています。

 針をつけて、風防を組んだら完成です。
4-ブラスのベゼル
 全体が銀につつまれる中、ベゼルと針が金色に呼応しあい、銅のりゅうずが色に華やぎを与えています。

 出来上がったシュミッド懐中時計を眺めながら明治に想いを馳せましょう。

 “R.Schmid〈アール・シュミッド〉”こと“Rodolphe Schmid〈ロドルフ・シュミッド〉”は、実は我が国にゆかりあるブランドなのです。
鑑賞文字板側
 
 時は明治三十年…
 横浜のシュミッド商会に、カナダ帰りの日本人青年が入社します。懐中時計がまだ貴重品だったころ、青年は日本人の手で懐中時計を作り、そして広めてゆきたいと決意します。

鑑賞ムーブ側

 彼の名は中島与三郎、およそ15年の歳月をかけ、いよいよ時計の製造をはじめます。作られた16型の懐中時計には、当時の東京市長、後藤新平が「広く市民に愛されるように」との願いをかけ『CITIZEN』と命名。国産時計メーカー『シチズン』の誕生です。
 中島与三郎がシュミッドと出会わなければ、今のシチズンはなかったかもしれません。
 時と出会いの不思議。
 現在のシチズンが電波修正、光発電を主力としながら世界中に時計を販売しているのも、一人の熱血漢と懐中時計の出会いから始まった長い長い物語の途中。

 本日の控え Rodolphe Schmid フルハンターバックスケルトン 年代不明(推定1910年ごろ) でした。

 和服姿に前掛けをした熱血漢は、どんなトークで懐中時計を売っていたのだろうか?

 

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テーマ:♪♪生活を楽しむ♪♪ - ジャンル:趣味・実用

  1. 2015/11/18(水) 12:02:24|
  2. 時計
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

美しいですね~

なんと、最後にCITIZENの名前が出てくるとは!
こんなに美しく甦ったものを拝見しますと、タイムマシーンのようです。
  1. 2015/11/19(木) 10:28:06 |
  2. URL |
  3. キムラ #-
  4. [ 編集 ]

Re: 美しいですね~

お世話になっております。
この時計が作られたころは、お金持ちしか買えない代物だったのでしょうけど、100年経って普通のおっさんの手慰みになろうとは…
皮肉なものです(笑)
  1. 2015/11/19(木) 12:36:50 |
  2. URL |
  3. 柊horii #-
  4. [ 編集 ]

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