CITIZEN
Deluxe 2
ジャンク時計あそび、シチズンデラックスの後編です。
ツメ石の曲がったアンクルを修正しまして、ついでに分解、部品を洗浄。

秒カナが単独で中心に刺さっている関節中三針設計。
受け板、そして直したアンクルを組んでみて、動作確認。

どうやらきちんと咬みついているようです。
となればあとはテンプを組むだけ。

動きました。
大丈夫そうです。
裏の文字板側には異常が見当たりませんので

このまま側付け工程に参りましょう。
ケースに収めた完成ヘッド。

それぞれがすべて細いディテールで構成された、非常に知性を感じるデザインです。薄型思想のあるべき姿を体現したデザインといえましょう。
黒のサイドワニ(カイマン)をつけてみました。

わずかに古びを帯びながら、モノトーンのグラデーションでまとまった色気。
1961年当時の価格は7100円、サラリーマン平均月給が2万円台のころですから市民には中々の高級品。時計の社会的地位がまだ高かった事が偲ばれます。

ちょっと残念なのが立ち上がりのきついボックス風防で、おそらく取り換えられたものと推察します。もっとなだらかなカーブを描いているほうが良かったかとおもいます。
本日の控え
CITIZEN Deluxe 23石 1961年製 でした。
ついでに…
参考にさせていただいているトンボ出版刊『国産腕時計②』の中のサンプルモデルが私のと同じだったのです。しかもロット番号も同じ、すなわち生産同期生というわけです。

なんだか友達が本に載っているみたいで、ちょっと嬉しい。
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- 2016/01/14(木) 12:05:06|
- 時計
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