家康の食事 江戸幕府初代将軍、徳川家康は、健康のため素食を好んだのだそうですね。見た目華やかなご馳走より、本質を見定める見識を持っていたのでしょう。
今朝は、その献立の一例を、面白心で支度しました。
ご飯は麦入り、つまり麦飯です。

江戸初期の精米技術が今ほどではなかろうと、玄米を混ぜて薄く黄色味を帯びたご飯を炊きました。ときどき玄米が奥歯でプチプチとつぶれて立つ、穀物の香りも美味しさのひとつであります。
具だくさんの味噌汁。

今日の種は、白菜、豆腐、大豆、若布、葱の五種。味噌は三河の三州味噌を用いるべきところですが、今回は市販の赤だしに自家製味噌を合わせました。
具だくさんの味噌汁というのは、多品目を摂り、塩分過多を抑えるという考えから、確かに健康上の理に適っていると申せましょう。
おかずはイワシの丸干しと大根の漬物。

将軍様なら鯛の切り身をお召し上がりかと思いきや、こういうものをお好みだったのだそうで。
青魚の効能はこんにちでは、どなたもご存じのこと、それを頭から内臓、骨まで丸ごと食べるわけですから申し分ございません。
休日ゆえのゆとりで、遅めの朝ごはんを支度して、ゆっくり味わいました。

家康定食でございます。
ま、単なる丸干し定食ですが、こう呼びますと何となく夢があって面白いではありませんか。
…おっと、だからと言って天下取りにあやかっているわけでは決してございません。
なぜなら、天下を取りたいと思うような男は、人間的に嫌いですから。
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テーマ:料理 - ジャンル:趣味・実用
- 2016/02/14(日) 12:49:12|
- 料理・食
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どなたか存じませんがコメントありがとうございます。
上下を意識するのは猿本能の名残ですから獣じみた人にありがち。そして、上下を意識したとたんに上になりたいと思うのも猿本能なので仕方がない。
しかし、人の役に立とうと一途に大事業を成し遂げた人は、これは尊敬に値します。
- 2016/02/15(月) 13:02:16 |
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- 柊horii #-
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