戦慄のニードロップ フライングニードロップ(膝落とし)が相手の耳をそぎ落としたのは、試合中のアクシデントであったが、ヒクヒクうごめく肉片に精神を病み、それ以来、肉を食えなくなった彼は菜食主義者となり… 端正な美男はやがて恐ろしい死神のような容姿に変貌していくのであった。
押入れからでてきた懐かしいプロレスのプロマイドを眺めて思い出を綴るプロレス懐古、第二回目は“殺人狂”キラー・コワルスキー。

このプロマイドは、まだ死神になる前の姿ですね。軽く曲げた右ひざがニードロップの恐怖を連想させます。
昭和50年ごろ、コワルスキーが来日するというので、その恐ろしい姿とファイトを楽しみにしていたのですが、なぜか茶色っぽい地味な覆面を被っていてガッカリしたことを覚えています。全日本プロレス、第三回チャンピオンカーニバルの時だったでしょうか、やはりその時も殺人ニードロップを売りにしていましたっけ。
今思えば、もし耳そぎ事故で精神を病んだのなら、まずニードロップを封印すればいいのに…と気づくのですが、子供のころは“コワルスキーのニードロップは格別な破壊力の技”と思いこんでいたので、繰り出されるのを楽しみにしてましたね。ま、そこがプロレスの“夢”の部分でしょうから、柊少年はまんまと引っかかっていたわけです。
冒頭の耳そぎ伝説も夢部分がほとんどだそうで、相手の耳に当たったのは靴の紐であったり、菜食主義も健康上の理由、顔が変わるのは歳のせいと知り、なんとなくホッとしたものでしたが、今のように何でもネットに流れている時代と違って“おそろしい伝説”を真に受けて戦慄していたあの頃のほうが、面白かったかも知れません。
本文中、ブロマイドのことをプロマイドと表記していますが、子供のころより親しんだよび方なのでそうさせていただいてます。
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- 2016/02/24(水) 12:04:04|
- プロレス
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