CORTIZ 1
ジャンク時計です。

“Cortiz”コルティス?コーティズ?何だかわかりませんけど、解剖してみましょう。
裏側です。

材質刻印と製造番号だけで、メーカーの手掛かりは有りません。
蓋を開けました。

“GRAANDIA”というのがメーカーっぽいですね。こんなビンテージ広告が売りに出されてました。

メーカーか販売会社かわかりませんが、1957年の雑誌広告とされています。
ベゼルと針を外しました。

シンプルな文字板です。メインの4か所が二本棒、挟まれる8か所がクサビ形インデックス。強弱のバランスが味ですねえ。クサビと棒、この使い方が絶妙です。クサビは中心に向かって消えゆく形状ですから、放射のイメージを宿します。棒は長方形ですから、対向するものをつなぐ線のイメージを宿します。したがって、主要4か所、12、3、6、9時を棒にすることによって、文字板中央にクロス“十文字”を描き出し、時計に安定感を与えます。そして残りの8箇所はクサビですから、中央に消えゆく形状。主役、脇役の強弱がここに表れているわけです。もちろん、12か所すべてが棒、すべてがクサビでも結構ですが、文字板の天地左右を明確にすることがまずは重要ですので、そういう場合は12時、もしくは主要4か所が太くなっているはずです。
文字板をはずしてみるとこのようになっています。

エボーシュ(時計部品)のメーカー刻印が入ってます。

“FHF 28”とあります。いつものサイトで検索したら、やはりありました。
http://www.ranfft.de/cgi-bin/bidfun-db.cgi?10&ranfft&&2uswk&FHF_28 FHF28 手巻き 18000振動/時 パワーリザーブ44時間。
ムーブメントをみましょうか。

文字板に“ANTIMAGNETIC”と書いてありましたから、耐磁設計の時計ですね。軟磁性金属で覆い、磁力をムーブメントに届かせない工夫がされています。
では次回、いつものようにバラシて見物いたしましょう。
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- 2016/11/24(木) 12:00:16|
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