またまたまた、やってきました歌舞伎町。
「ここは、日本一、お金をだまし取られる街です…」と町内放送が流れるほど恐ろしいところ、そんな街のビルの中にそびえるリング。

ビール片手に、これから起こる戦いに気分は高まる。
ガッツワールドvol.106 WRESTLE ANGEL 2017 
また来ちゃいました、ガッツワールド。純プロレスが楽しめるクセになる大会です。前回同様、独断と偏見による感想をひとことずつ控えてまいりましょう。
第一試合 30分1本勝負
TORU/大谷譲二 対 忍/阿部史典 大谷選手以外、知らない人ばっかりだったけど、若くて生きのいい選手は見ていて気持ちがいい。

一生懸命闘う!これがいいんです。客を沸かそうなどと思わないでもらいたい。若い人がそれをやると逆にシラける。

この試合では、大谷選手の耐える姿が良かった。本当に痛そうなんだ。逆エビが決め技になる世界、これこそエド・ルイスやステッカーの活躍したプロレスの原点ですからね。

試合はTORUが阿部を押さえて勝利。
第二試合 30分1本勝負
ドレイク森松/ミクロ/神田愛実 対 日向小陽/パピヨン朱美/ASUKAMA でました。男女混合女子プロレスの豪華6人タッグ戦。

これは賑やかで華やか?まあ明るいのなんのって、嫌なことがあってヘコみそうになったら、これを見るといい。薬になります。

ミクロのデンキアンマがパピヨンを襲う。パピヨンの股間には、急所突起がついているらしい。

試合はドレイクがASKAMAを押さえて勝ち。
試合後、ドレイクが5月の後楽園大会に豊田真奈美の参戦を発表、ファンのかたには申し訳ないが、まだ現役だったことに私は驚いた。
第三試合 30分1本勝負
影山道雄 対 アミーゴ鈴木
体型も同じくらいな両者の攻防は見ごたえあり。グランドも力が拮抗していてスリル満点。

やがて大技の応酬となって影山がアミーゴをピン。

試合後もしばらく苦しんでいた影山選手。ここに激闘のリアリズムがある。
第四試合 45分1本勝負
マスクドミステリー/黒田哲広 対 高井憲吾/石田慎也 黒田哲広!懐かしいなあ、FMWの若手時代が記憶の最後です。それが今ではレジェンド扱いされてました。時の流れを感じます。

黒田と石田のスリリングな空中戦。
今回は石田選手に好感を持ちました。
まず、音がいい!トントントンと小気味よいフットワークがテクニシャンの音、バタバタ、ドタドタはいけません。

それにグランドも上手い。スピードとキレが見ていて唸ります。
第四試合にしてシングル王者ミステリー登場!

二人を相手に大立ち回り。
試合はミステリーが石田を仕留めて勝利。

5月の後楽園で防衛戦を控えるミステリー、その挑戦者は今日のメインで決まる。
第五試合 60分1本勝負 条件付きシングルマッチ
バッファロー 対 松田慶三
プロレスには数々の条件付きマッチがあります。髪の毛や覆面を賭けるやつとか、賞金、引退、追放、などなど。
今回の条件とは?
試合前の緊張が走る。
緊張を破ったのは松田のマシンガンキックだ!

ブルーノ・サンマルチノが憑りついたようなマシンガンキック。
やがて試合は荒れてきて、バッファローのタックルがレフェリーに誤爆、レフェリー不在の中、松田のセコンド、KITOがいつの間にかレフェリー姿で登場。インチキ丸出しの展開に。

…かと思いきや、公正に裁くKITOレフェリー。
しかしほどなく本性をあらわして、あからさまなエコひいき。ついには前代未聞の熱波凶器登場!

熱波というより、安全なドライアイス湯気。客から見てもわかります。

復活した手嶋レフェリーのカウントで試合はバッファローの勝利。条件を獲得した。
今回懸かっているのはサウナ券。
松田が勝てば、バッファローがサウナで熱波の洗礼を受けることになり、逆にバッファローが勝てば、ご家族分のサウナ優待券を松田が提供するという、まあ、どうでもいい条件だ。
試合後、バッファローがマイクで 「とんでもない茶番ですいません」と白状していたが、今日のはいいだろう、みんな分かっているからね。偶然を装って仕込みを行うのには腹が立つが、今日のはベテランのサービス余興ということでよろしんじゃないでしょうか。
しかし!それよりも今回残念でならなかったのが、KITOのモチ肌が拝めなかったことです。
第六試合 GWC6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
ディック東郷/折原昌夫/梁和平〈リャン・ウーピン〉 対 ミスター雁之助/ガッツ石島/CHANGO
豪華な6人タッグであります。
選手権試合なので、立会人による宣言が読み上げられます。
試合開始と共に三方に分かれての大乱闘。
え?写真?撮れてませんよ、荷物持って逃げてたんですから。
やがてリングに戻ると6選手の個性がそれぞれ違っていてカラフルで面白いね。

ウーピンのスピードとトリック。

折原とガッツのブルファイト。

CHANGOの思い切りのいいアクション。
しかし!雁之助とディックが絡むと、一瞬にしてグレードが高まる。

なんでだろう?旨み?とでも言うのだろうか、作品が引き締まるのね。これぞベテランの味。
試合は、ディックが雁之助をギブアップさせて王者チームの防衛。
しかし試合後も大乱闘。

雁之助がディックにシングル対決を要求。

ディックもそれに応える。

両者の決戦は5月の後楽園大会に決定したようだ。
第七試合 メインイベント GWC王座挑戦者決定戦 60分1本勝負
ダイスケ 対 新井健一郎
緊張の空気、ゴングが鳴ると序盤から飛ばす両者!

首を痛めているダイスケに膝を痛めているアラケン、相手の弱点を攻めるのがプロレスの定石。
ダイスケの首を攻めるアラケン。

アラケンの脚を攻めるダイスケ。

なかなかの熱戦で、ひやひやするような空中戦もあり。

天井の低い会場ほど、空中戦のスリルが増します。それはなぜか?天井が低い故に戦闘場面が、地上から高い比率に位置するからです。
そんな科学的解説は要りません。
試合は接戦ののち、ダイスケが勝利し、次の挑戦権を獲得した。

あとは後楽園大会のメインイベントで王者ミステリーと対戦するわけだが、私が見たいのは“本気”だ。予定調和のプロレスはもういらない。決戦を楽しみにしよう。

と、全体を振り返ってみて思いましたが、インディーズって、結構オールスター祭りなんだなってこと。だってそうでしょう、私のようなオールドファンが知っている当時若手の人々、ミスター雁之助に黒田はFMWでしょう?ディックはユニバーサルの厳鉄でしょ、SWSの折原に、IWAの松田、一番新しいので闘龍門のアラケンだ。まさに夢のオールスターだね。
そして最後に、全試合を一人で裁いた手嶋レフェリー、お疲れさまでした。
あなた、もしかして…あの日、三平にいました?
下りのエレベーターでご一緒したような気がするのよねぇ~。
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- 2017/03/20(月) 23:40:20|
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