セイコー
ロードマチック 1
国産時計のジャンク探訪です。
今回はセイコー・ロードマチックです。

日付曜日つきの自動巻き。目盛りのパッチリとした機能性あふれる男性的なデザイン。

裏返しますと、ベルトがケース下に半分もぐる短足スタイルです。ゆえに裏蓋が小さい。ということは、時計は上から収納する上開けタイプとうかがえます。刻印に“OPEN THRU GLASS”“PUSH SET LEVER PULL STEM”と記されていますね。
さっそく開けてみましょう。
ベゼル合面に刃物を当ててゆっくり押し上げますと…

ガサガサガサ… と落語に出てくる錆びた刀のように粉が落ちる。こいつは掃除のし甲斐がありそうです。

ベゼルを外し、ガラスを外しますと、文字板安定リングが現れますので、さらにそいつも外します。
そうしますと、巻真着脱レバーが顔を出します。

尖ったピンでレバーを押すと、巻真がスっと抜けます。
文字板ごと時計を取り出しまして、まずはケース部品の洗浄をしました。

いくらかスッキリしました。
ムーブを見ましょう。
SEIKO 5606A 23石 と書いてあります。今回もトンボ出版刊『国産腕時計 セイコー自動巻2』を参考にしております。同書によりますと本機は、1968年の製造開始から1970年代のセイコー自動巻き最大のヒットと記されております。今回のモデルの裏刻印を見ますと、製造番号が“0N3109”と打たれているところから、1970年製と推察できます。製造開始から二年、生産的にも充実期といったところでしょうか。

回転おもりを外しました。

直線的なメカニカルデザインです。装飾性を抑えた、機能的な設計です。
それでは次回、バラしてみましょう。
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- 2017/05/24(水) 11:36:51|
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