シチズンレディス 4
1960年代の国産レディス腕時計、シチズン“ローヌ”の小さなムーブメントです。

上の写真は文字板側、続いて時計側です。

ゼンマイは巻き上げきられて、これ以上りゅうずが動きませんし、時計も止まっていますから、ここからバラしてまいりましょう。
まずはテンプを外しました。

ここでアンクル(写真、刺又状の小さなアーム)が、ピン!とはじけば時計に異常はないということになりますが、動かないうえ、途中で止まっています。つまり時計が壊れているということが判明します。

アンクルを外して、二番車をつついたら、ビューン! と、輪列が高速回転しました。ということは、ここから先は復活、つまり長年の固定状態で油が固まっていたのでしょう。部品の故障は無さそうです。
次の写真、四番車からちょろっとのぞく機種番号は “4311” .。

あとは輪列レイアウトを控えまして、部品を洗浄、組み立てとなります。

ここまではスルスルと、順調に連動しますから、あとは脱進機をつりつけて完成…と、思いましたが、なんと肝心かなめのヒゲゼンマイが乱れていました。

一応、整えようと試みましたが、レディスのヒゲゼンマイは半径も小さく、巻きが狭くて、いじればいじるほど状態は悪化。
ここは潔くあきらめましょう。
ひとつ前のモデル、シチスン“ノーブル”と共に、ケース、ブレスレットを洗浄して、時計の形に戻しましょう。

さて、どのような時計ができますやら?
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- 2017/08/17(木) 10:57:56|
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