シチズンレディス 5
昭和40年代の国産レディス時計、そのユニークなデザインを楽しみましょう。

昭和のミセスをオシャレに飾ったシチズンのホワイトシリーズです。
まずは角型のノーブルから。

細長い角型のケースはプラチナ張り。植物をモチーフとした彫刻飾りにカットクリスタルが花を添えます。全体を白基調でまとめたルックスは、清楚なイメージを醸し、手元がさわやかな印象になります。
細くてキラキラしたものを手首に巻きますと手元が華奢に見えるというもので、人間、自分の手元は見えるけど、顔は見えないからどんな方でもご満足いただけると思います。
調べてみたら、ノーブル〈NOBLE〉はペットネームで、商品名は『ホワイト』でした。NOBLE〈仏〉は“貴族”なるほど、優雅な彫刻で装飾したデザインにうなずけます。
シチズン・ホワイト〈NOBLE〉 cal.3303(手巻き2針) 21石 プラチナ張 1969年 当時価格 11,500円 それではお次にまいりましょう。
ローヌです。

こちらも本当は『クリスタルホワイト』が商品名で、その中の一つであるローヌ〈RHONE〉はペットネーム。
スイスからフランスにかかるローヌ川〈Rhône〉、流れるように煌めくブレスに川のイメージを重ねたのでしょうか。
クリスタルホワイトの名の通り、カットクリスタル風防がおしゃれのポイント。宝石のカットを思わせるクリスタルの反射光は常に動いていてキラキラとまぶしい。チューリップ型のケースはホワイトゴールドメッキ。こちらもカン先にカットクリスタルが飾られて手元を華やかに演出します。
文字板をグレーにおとすことで、反射のキラキラは目立つものの、如何せん視認性が悪いです。時計の本質は時刻を示すところにあると私は考えます。おしゃれも度を越すと本質を見失ってしまいます。
シチズン・クリスタルホワイト〈RHONE〉 cal.4311(手巻き2針) 21石 ホワイトゴールドメッキ 1967年 当時価格 10,500円
以上、1960年代の国産レディス腕時計二点でございました。
当時価格は、機種、外装仕様の同等品を参考にしておりますので、もしかすると本当とは違うかも知れないことを申し述べておきます。
現在の防水必須の製品基準ではとても作れないような華奢なデザインは、このころの味わいであり、特徴といえましょう。今でも、汗をかく夏場は使用を控えるなどの工夫をすれば、十分楽しめる素敵な時計だと思います。
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- 2017/08/23(水) 10:57:15|
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