ANSONIA 大理石置時計 2
古い古い大理石時計の大掃除です。

木で作られた、この底面、ここから時計を出しましょう。

まず出てきたのが、鐘の台。うはあ、凄い埃。
そして受け台が一か所折れている。

この渦巻きが鐘、台から外して大掃除。

錆をとり、CRC556で拭き掃除。
台は埃を落として、空拭き。

組み立てて鐘台はできました。
裏蓋を開けますと、内側に何やら紙が貼ってあります。

修繕證ということは、時計屋さんが直しましたよという印証でしょうか。日付がいいですね“大正9年6月22日”つまり1920年。100年近く経っています。これは面白いので、このまま残し、外側だけを拭き掃除。

ひびの入った文字板は焼き物製。周りの枠は真鍮に金メッキ。

薄めた中性洗剤で拭き掃除をすれば、きれいな文字板によみがえります。

針は細かいサンドペーパーで錆を落としました。

時計にはCRC556を含ませて作動確認。コチコチ、コチコチと早送りで貴石アンクルがガンギを送ります。

このあと時計をケースに戻しますが、その前に刻印を見て驚きました。

“JUN 14, 81”ですって。修理されたのが大正九年つまり1920年ですから、製造が1981年のはずがなく、ということは1881年!なんと100年越えでしたか。急に尊敬心がこみ上げてきて手を合わせる。
そして大理石ケースの掃除は、固く絞った水拭き。

100年の垢を落とします。
壊れた木の台は、木工用接着剤で補修。

これで大掃除終了です。

針をつけて、ゼンマイを巻いて出窓に置いてみた。

カツカツ、コツコツと回るガンギが愛らしい。
正時になると、掛け時計とはまた趣の違う重厚な音色でボゥオーン、ボゥオーンと時を知らせます。決してうるさくないのですが、よく響くのです。大理石ケースの効果でしょうか。

本日の控え
ANSONIA 大理石クロック 1881年 でした。
1881年といえば、日本では明治14年、福沢諭吉や板垣退助といったお札の人たちがまだ現役。海外ではブラームス現役、そしてピカソが生まれている。
この時計はいったい何を見てきたのだろう。
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- 2017/12/27(水) 11:23:45|
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