TAVANNES 懐中時計 1
お預かりものです。
TAVANESS〈タバン〉の懐中時計です。

とてもベーシックなオープンフェイス(蓋のないノーマルスタイル)のサイドワインダー(三時巻真)です。
裏は無地。

ですが、指かけ突起が付いていて、パカっと開けるヒンジ式の蓋です。
開けてみましょう。

どれだけ眠っていたのか分かりませんけれども、だいぶ曇っているようです。
巻真を抜いて、側止めネジを外してみよう。

ガラス縁を開けて、中身を取り出しました。

蓋の内面に刻印されているわんこ。

犬印タバンと呼ばれる、大正期の輸入品と思われます。
文字板が美しいですね。

シンプルこの上ない、洗練されたデザイン。長手のローマ数字が描く線の強弱、白と黒の面積比、わずかに強調されている4所のダイヤ型切分などなど、上品で風格さえ感じさせます。やはり日本人の描くローマ数字とは何かが違うような気がします。
青焼きの針も美しい曲線で構成されていて、形、長さともに完璧に近いものだと思います。
ムーブメントです。

ハンドリューターで描いたと思われる装飾模様が面白いです。中受け、天受け、ガンギ受け、みんなバラバラなのに模様がちゃんと連続しています。模様を描いたあとに切り出したのでしょうか?
次回、分解探険してみましょう。
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- 2018/09/11(火) 11:11:32|
- 時計
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