FIMA CHRONOMETRE 1
相も変わらず、古い時計をながめて遊んでおりますが、今回のは謎が多いです。
まずは品物をご紹介。

数字の可愛い外径33ミリくらいの手巻き時計です。
裏蓋は、6本爪の切られたねじ込み式。

刻印の内容です。

「WATER RESISTANT」〈防水〉→どうも頼りないですが、喰いつき蓋よりはいくらか良いとは思います。
「ANTI-MAGNETIC」〈耐磁〉→ケースが弱磁性金属でできていて、機械の磁化を防いでいる構造。
「INCABLOC]〈インカブロック〉→これは耐震装置の一種で、よく用いられています。
「STAINLESS STEEL BACK」〈裏蓋ステンレス〉→裏蓋の材質表示です。ねじ式なので、普通ステンレスでしょう。
表記は以上で、メーカーとか製造年、産地といった情報hはありません。
もしかして内側に打たれているかな?…と、蓋を開けて中を見ましたが…

ここにもありません。全面が点打ちのスピン目に覆われているだけです。
時計の方、蓋を開けた姿がこちら。

所見は中三針の初期型?1940年代後半から50年代といったところでしょうか?
ムーブ押さえの輪っかを取り出しました。

ばね式の補助リングと申しましょうか、ネジ蓋の締まりによって、ムーブをケースに押し固める役目を果たします。つまりこれ、ベゼルのない、二つ物ケースに限り有効な構造です。
これが二つ物ケース。

シンプルな挽きものとお見受けしました。表面処理は色から察するにクロムメッキでしょうか。今では環境上よろしくないとされていますが、昔はアリだった。
文字板が可愛らしいです。

全体がアイボリーのつや消し、数字はエンボスの金磨き、やさしい笹剣にスペードのマークがキュートですねえ。表記の一部と秒針だけを赤くして、躍動感をちょい足ししています。防水、耐震、耐磁という機能性を謳った、昔のスポーティデザインといって良さそうです。
こちらはムーブメント。

ここにも機種番号やメーカーらしき刻印はみあたりません。
次回ばらして、探ってみましょう。
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- 2018/09/27(木) 11:20:59|
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