DOXA Automatic 2
DOXA〈ドクサ〉の1950年代と思しき機械です。

実にこの、装飾性に媚びない、堂々とした仕上げです。回転錘に挽かれた目付など一体どこへ向かっているのかわからないような方向性です。
バラしてみましょう。
まずは錘を外しました。

自動巻きの連結が露わになりました。小さい歯車が二個、シーソーのように交互に動くことから、両回転巻きということがわかります。
その辺を確認後、巻き上げ系統とテンプを外しました。

アンクル下に刻印発見。

“AS1361”と彫られているのは、おそらく機種番。ASマークですから、エボーシュ(時計の素)はA・Sehild(ア・シールド)製の1361番ということで、 いつもおじゃましているサイトにありました。↓
http://www.ranfft.de/cgi-bin/bidfun-db.cgi?10&ranfft&&2uswk&AS_1361 AS1361,18000振動/時、パワーリザーブ38時間。
次の写真、一番左の車が、巻きあげの補助車。それが丸穴車(真ん中)に連結しているということは、自動巻きが作用すると、りゅうずが勝手に回されているということになります。なんだかパワーが勿体ないなんて思ったりして。

続きまして、受け板を開けました。

輪列が現れました。中央の四番車に秒針がつく、本中三針構造です。
二番三番が二階建て構造になっていて、三番がしっかり安定する組みやすい構造です。
香箱受けを外しました。
油がベタベタです、三番四番、そして香箱を外します。

つづいて、二番受けも開けましたら、こうなりました。

出てきた刻印は型寸法“11.5型”ということは約26ミリ径です。
この後、部品を洗いまして油を注し、機械を組み立て直しました。

次回は外装の掃除と側付け、そして鑑賞です。
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テーマ:腕時計 - ジャンル:趣味・実用
- 2018/10/24(水) 11:01:36|
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