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柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

時計道楽 187

MARVIN LANCET 1

 これもまた古い時計です。

1-古い銀時計

 時代も1930年代といったところでしょうか。

2-菊のりゅうず

 懐中時計の名残りが色濃く残るルックスです。

 裏面には何も書かれていませんが、こうしてりゅうずを上にしてみていると、ベルトを通す“パリスカン”がおサルの耳に見えますね?

3-裏面

 バンドをつけるアシをラグ(lug)といいますが、その語源が耳だということを聞いたことがあります。腕時計の初期、懐中時計の左右につけた環っかを“耳”とシャレたのが“ラグ”の始まりではないかと推察するわけです。なるほど、確かに耳です。

 裏蓋を開けましたら、中に刻印がありました。

4-中の刻印

 MARVINの社名と銀の等級を示す獅子のホールマーク。そして何やら漢字の刻印。“日硝紀念”“大正九年六月”とあります。書体の感じから金型を用いたと思われるので、ある程度まとまった数量を製造したことが想像できます。現在の卒業記念の時計みたいな存在だったのでしょう。…で、日硝紀念とは何か?手掛かりは大正九年六月、その時に何があったのか?これらのキーワードからネット調査をしてみたら、日本硝子工業と大日本麦酒との合併がこの年の七月となっていて、刻印から受ける内容に最も近い気がします。おまけに刻印が内面なので、売り物ではなさそう、得意先のお偉いさんにでも進呈したのでしょう。こういう事を時計から想像するのも古物いじりの楽しみです。
 ま、真相はさておき、大正九年が生産月とは限りません。先に述べたように既製品への後彫りであれば、さらに古い製品である可能性も考えられます。でもおよその目安にはなりました。

 蓋を開けた機械の方がこちら。

5-中の機械

 いい味です。天受けにだけ彫られたアカンサス文様がポイントになっていて面白い。周りのスピン挽きとの強弱が味となっています。

 ムーブメントは固まっていて動きません。

6-固まったムーブメント

 りゅうずも動きません。

 ベゼルを開けました。

7-よごれた文字板

 文字板も大そう汚れています。分針もありません。

 文字板裏もこのような状態です。

8-文字板の裏側

 この赤錆びは文字板から沸いたものでは無さそうです。

 出どこは文字板下のこの辺のようです。

9-錆びた文字板下

 機械の表側です。

10-取り出した機械

 そして空になったケースの手入れです。

 ひしゃげたパリスカンを…

11-ひしゃげたパリスカン

 ヤットコでくねくねと直しました。

12-形を整えた

 そして曇ったケースも…

13-曇ったケースも

 赤粉で磨いてツルツルになりました。

14-赤粉で磨きました

 次回は中身を見物しましょう。




 


























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テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2018/11/15(木) 11:13:39|
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