MARVIN LANCET 3
1920年ごろの時計をいじっています。
ちょうど中の機械を掃除したところです。

機械が生き返ったところで、文字板を取り付けましょう。

文字板は瀬戸干支、焼酎で拭いたらきれいになりました。数字は大きめの袋文字です。もしかしたら夜光が注されていたのかもしれません。
次は針です。ところが元々、分針がありませんでした。我が家の在庫から、時代の合いそうなものを探しましたけれども、残念ながらデザインが一致するものは見つかりませんでした。

ゆえにちぐはぐな時分針になってしまいましたが、無いよりましなので、これで良しとしましょう。
磨いたケースに収めます。

これで可愛らしいクッションケースの銀時計ができました。

どうせならバンドをつけたいですねえ。
ところが、このモデルはパリスカン方式なので、今日の市販バンドは使えません。
ということで、ここで取り出しましたのが、やはり大昔の革バンド。

これが大変古いもので、おそらく豚の革。丈夫でつやがあり、毛穴が三個ずつあいている。仕立ても良いです、縁には、しっかりとした念が入っているうえ、ステッチの間隔が非常に細かい。やわらかい材料ではできない仕立てです。そもそも古い革バンドが残っていることが嬉しい。消耗材である革バンドは、多くの場合、破損して消えゆく定めにありますから。
ではなぜ、こんなバンドを持ち出したか?
それは取り付け構造が、パリスカン向けだからです。

取り付け部をパリスカンにくぐらせて、板金具で止める方式です。
金具の本体は、表材と裏材の間に挟まっています。

金具を外し、やすりで磨いたら、表材と裏材をゴムのりで接着、板に挟んでクランクで止めました。

一晩寝かせて、出来上がったバンドに油を染み込ませています。

それでは時計に取り付けましょう。

パリスカンに革をくぐらせ、板状金具を折って止める。
お!バンドの裏に何か書かれています。

パテントナンバーなんちゃらかんちゃらと書かれているようですが、見えません。
出来上がりです。

MARVIN製、1920年の記念品時計。銀製クッションケースにパリスカン、数字の瀬戸干支に菊りゅうず、懐中時計の面影漂うクラシックな佇まい。

本日の控え
MARVIN LANCET 15石 13型 1920年以前 でした。

実用は厳しいけれど、観賞用として楽しんでいます。
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- 2018/11/28(水) 11:06:00|
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