ここは両国国技館、久しぶりの大型会場でのプロレス観戦です。

試合前の独特な空気。
グッズ売り場の混雑と威勢のいい掛け声。
酒とたばこが入り混じった廊下の変な匂い。
席を探してウロウロする時間の、何とも言えない高揚感。
やっとこさっとこ落ち着くと、まずはこいつで準備運動。

こんなのも、あるよ。

なんとも味なパッケージですね。昔から変わっていなそうなデザインに伝統を感じます。こういう小道具も、国技館に来たぞ、という気持ちにさせてくれます。
と、突然! 大音響で日本テレビのスポーツテーマが鳴り響くと、ウオーっと館内が唸りを上げる。そして、そこにいるはずのない人の名前を叫ぶ人たち…
「馬場ぁー!馬場ぁー!」
プロレスファンってあったかいね。
ということで、2月19日の『ジャイアント馬場 没20年追善興行』を観戦してきました。

多団体時代において、みんなが一つになって盛り上げる大会、いわば平成版・夢のオールスター戦がここに繰り広げられたのであります。
日本テレビスポーツテーマの流れる中、本日のカードが読み上げられると、一転して『炎のファイター』がかかる。またもや観客総立ち、今度はイノキ・コールだ。スモークの中からアントニオ猪木登場。もうこれだけでオールスター戦。猪木さんのウイットに富んだ挨拶、1・2・3・ダー!で締めると会場はひとつになる。凄い威力だ。
そしていよいよ第一試合のバトルロイヤル。
コールと一緒に入場する選手たち。
キクチー・ツヨーシー〈菊池 毅〉、おお、懐かしいな、まだやってたのか。
イノウエー・マサーオー〈井上雅央〉、なるほど、全日ゆかりだな。
ホンダー・タモーン〈本田多門〉、おお!いたいた。
モモーター・ミツーオー〈百田光雄〉、
ええ? キムー・ドークー〈キム・ドク〉、
ええええ~!ええ? まさかのキム・ドク登場に血が逆流しそう!

本当だ。キム・ドクだ。もう嬉しくて頭がどうかなりそう。そしてレフェリーはマイティ井上!これだけでもうご馳走です。こうなりゃ誰が勝つかかどうかなんて関係なし。レジェンドたちが目の前にいるだけでいい。

そのほかの選手には申し訳ないが、私の心はキム・ドク、マイティ、百田の存在感にほとんど持っていかれました。さほど大暴れをしてくれたわけではないけれど、生を観られただけでもう感激。頭は中学生だったあの頃にタイムスリップ。マイティ井上の良く通る美声、マイティさんは歌もプロ。そして当時、まだ珍しかったメキシコ仕込のテクニックを披露してくれた百田光雄。試合は百田が井上雅央を抑えての優勝で、心から拍手。勝負感ゼロの、何とも不思議な感覚に包まれた第一試合でした。
それから何といってもキム・ドク、懐かしいな。
それは昔、大木金太郎と組んで、馬場、鶴田の敵〈かたき〉になっていた頃、後楽園ホールの大会で、自分の出番を終え、サッパリしたキム・ドクが花道の袖で、周りに集まってきたファンたちとニコニコと談笑していました。ヒール真っ只中のころだっただけに、あの優しい笑顔が忘れられない。
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- 2019/02/22(金) 11:10:50|
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