FC2ブログ

柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

時計道楽 205

自作時計の愉悦 Kingfisher

 時計が好きな人、好き方それぞれ。

 高級時計を愛でる?

 ファッションをたのしむ?

 私なぞバラバラにしたがる罰当たり。

 今回は、以前にもご紹介した、時計を自作して愉しむ若き研究者の作品です。

 題して 『Kingfisher〈カワセミ〉』

カワセミ

 文字板からこぼれんばかりに満ちた水、草木の緑に囲まれて可愛らしい釣りの名人が、ちょこんと獲物を待つ。そんな森の静寂を描いた時の情景。時刻はどう見るの?文字板中央の睡蓮の花が分針で、一枚だけ赤く染まった花びらが現在を指します。時針はその下に位置する円盤で、これも睡蓮の花が現在を指します。したがって上の写真では5時01分ということになります。そして面白いのは、6時位置の葉と葉の間からのぞく小魚。小秒針を置き換えたものです。

 1分に一回、ちょろりと出てくる可愛い小魚。

魚が出てきて

 チコチコと小刻みに泳ぎながら、ふたたび葉の陰に隠れてゆきます。

魚が隠れる

 カワセミに見つからないように、あわてて消えてゆくその動きが実に愛らしい。

 獲物を狙うカワセミも、眼光鋭く…というよりは、どこかおとぼけ顔。

点描のカワセミ

 この複雑な彩りで点描された小鳥も、大きさにして僅か1センチ足らず。それでいてこの密度、拡大するほどに味が出る。カワセミの穏やかな表情を覗うに、作者のやさしい性格が絵に表れています。

 この時計には、静寂という“音”が表現されています。視覚から入り込んだ景色は、頭の中で情景再生され、静かな森の中にいるような錯覚が、静寂というイメージを呼び起こします。そして水というモチーフによる青さ。我ら陸棲哺乳類にとって青は癒しの色、はるか昔、魚類だったころの原始記憶がよみがえります。

 アクリル塗料で丁寧に描かれた水景色は、時を忘れさせる本末転倒なおかしさを持つ時計でした。前にも言っていた彼の「ずっと見ていられる時計が作りたい」という想いにまんまと引っかかって、この時計をずっと見ていたら、急須にお湯を注いでいたのを忘れて、お茶がすっかり苦くなってしまいました。


 



 
スポンサーサイト



テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2019/03/27(水) 11:11:30|
  2. 時計
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<食味雑記 1765 | ホーム | 食味雑記 1764>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://hiiragi15.blog.fc2.com/tb.php/3125-e91e5d10
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

柊horii

Author:柊horii
怪獣、時計に小料理飲酒、好きなことを好きなだけ、やりたい放題の道楽おやじ。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (31)
料理・食 (1681)
時計 (238)
家庭菜園 (314)
玩具・遊び (571)
暮らし・修理 (53)
金魚・生き物 (130)
雑貨・珍品 (20)
健康 (79)
見聞・出歩き (51)
視聴鑑賞 (30)
花・園芸 (67)
劇場シリーズ (23)
プロレス (39)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR