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柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

刃先の芸術・切り絵

晩秋の里・草鞋〈わらじ〉

 年に一度ご紹介しております、私の芸の上での師匠格である岸本和雄さんの切り絵作品。最新作令和第一号を拝見してまいりました。今回も緊張感あふれる構図と刃物裁きに息をのみます。

晩秋の里・草鞋〈わらじ〉

 枯れた柿の枝に一足の草鞋。あぁ…冬の足音が聞こえる、といったイメージがふっと沸き起こる、とても日本的で、かつ季節感あふれる情景。

 なにげなくそこに置いてあるような草鞋ですが、そのガサガサした質感は、切り絵の持ち味を存分に愉しめる素材です。

ささくれの質感

 写実とデフォルメの間と申しましょうか、近くに寄れば、刃物が描く力強いうねりが藁の固さを感じさせ、離れて見れば、さもそこに置いてあるような静けさが漂います。丁寧に刻まれた縁の細かなささくれは、脳内の触感覚を刺激、チクチクした、いかにも実物を触ったかのような錯覚に陥ります。

 水分を失った柿の枝。

柿のはに影

 濃淡の許されない黒の単色で描く切り絵において、静物の実体と影を巧みに描く。輪郭を細かくぼかした影が、枯れ枝を立体的に見せています。

 そんな、色や手触り、匂いまで感じさせる本作に温もりを与えているのが、外周を囲む枠線。

フレームの温もり

 直線ではなく、ちぎったような細かい刻みで囲まれています。もちろんこれも刃物による仕事。このともすれば見落とされてしまいそうな場所に、こだわりの手を加えることによって、画題である日本の晩秋が、より温かいものに感じられてくるように思います。

 本作品は、5月15日まで、埼玉県所沢市の市民ギャラリーに展示されています。
 → 第9回 銀杏の会切り絵作品展 今なら実物が鑑賞できますのでぜひ。

 





 
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テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2019/05/11(土) 10:17:06|
  2. 視聴鑑賞
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  4. | コメント:0
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