ホヤの香り 魚屋さんにホヤが出始めますと、夏のおとずれを感じます。

海水をいっぱい含んだ丸ごとのホヤは、その姿も怪獣みたいで好きですね。
私のさばき方はもう簡単なズボラ式。
ボウルの中で二つの突起を切り落とします。突起は下に向けましょう。でないとビューっ!と噴射される海水を浴びてしまいます。水が出きりましたら、突起と突起の間にハサミを入れて…

ぐるりタテに皮を切り、指を突っ込んでブルンと実を取り出す。これでよろしいのです。

あとは二つに切って、ワタを取り出し、刺身にします。

今日は鮑の殻に生若布を詰めまして、その上にホヤを盛りました。

おろしたてのホヤホヤ。こいつで冷酒を一杯。

ツルンペロンと磯の味。若い頃、初めて口にしたときは、あまりに磯パワーが凄くてちょっと苦手だなとおもいましたが、歳と共に、やがて好物になりました。好物と申しましても一年中食べたい好物ではなく、年に一、二回、季節を感じるための好物です。
昔をしのびつつ、清酒を一杯やりましたが、ホヤはまだある。
おまけの一品は、辛みおろし和え。

辛み大根の鬼おろしとホヤを、三杯酢で和えました。
目を閉じれば三陸の海、若布だろうと大根だろうと相手が誰でもぶれない、ホヤの香り。
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テーマ:料理 - ジャンル:趣味・実用
- 2019/06/04(火) 11:27:58|
- 料理・食
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