月見うどん 関西の人が東京に出てくると、うどんのつゆが茶色いのに驚くといった話を耳にしますが、関東から東北にかけての人々には普通のことです。ことに江戸のそばつゆは甘辛い、職人が多いところからハイカロリーにできていたと、なにかで見たことがあります。
若い頃好きだったのが、東京は亀戸駅の立ち食いそば屋、青や黄色のプラスチックの札が食券。窓口で買って調理場に出すと手際よくささっと作ってくれましたっけ。注文はかけうどん。おそばよりうどんの方が若干量が多く見えたのと、お金がないから天ぷらが乗せられない。大人になったら天そばが食べたいなと思ったものでした。
今日は懐かしい立ち食いうどんを想い出して、袋売りの茹でうどんです。
醤油勝ち目の茶色いおつゆ。生卵をひとつ、これが駅の月見うどん。

飾ることなく、見た目も実用重視でシンプルです。玉子はつゆをかける前に落とすのがポイント。白身の上から熱いつゆをかけることで、白身が雲のようにゆらゆらと凝固するのです。

コシのない麺、食べやすいよ。人間もコシ〈腰〉の低いほうがいいね。
食べていると、つるつると黄身がすべって生き残るでしょう?最後の方のお楽しみはこれよ。

濃厚黄身うどん。
味が別物になります。
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テーマ:料理 - ジャンル:趣味・実用
- 2019/07/04(木) 10:51:38|
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