電動ガメラのお直し 病気を患い家にいますもんで、所有品のメンテナンス週間になっております。
今回は電動のガメラです。日東からアリイに移って再販されたものですが、腕が取れちゃいました。

取れたといっても重症ではないのです。この腕は、胴体に軸で刺さっているだけの構造で、電動で動くわけではないからです。なので、接着剤で着けてしまえば終了…と、なりますが、それじゃあ面白くないので、腕を振る構造に改造しようと思います。
その前に、甲羅を開けて配線をチェック。

目の発光、動力ともに断線は無さそうです。

次は、ギアボックスの中です。

スクリューを二回使って減速している、とてもシンプルな構造です。
一応メンテナンスですから、配線箇所をきつくつなぎ直しまして、組み直しです。

さあ、ここからは腕部分の改造です。
腕の取り付け部を内側から見るとこうなっています。

普通の修理でしたら、このプラスねじを外しまして、五円玉のような弾性チップを噛ませましてネジを締めれば完成となりますが、先ほども述べましたように、今回はアシの動力と連動させてみることにします。
ここがアシの稼働構造です。

緑のパイプで押さえられている固定軸を中心に、その上の変形軸が足を上下させる仕組みです。ならばこの変形軸に腕を連結させて動かすことにいたしましょう。
まず腕の固定軸を決めます。
再び、ギアボックスの蓋を開けまして、固定軸を挿したい位置に印をつけます。

黒い油性ペンです。ここを3ミリほど彫りまして、金属の丸棒を噛ませます。

ここは固定軸ですからキツくていいです。
この軸、左右にネジ切りがしてあります。これはタミヤの“楽しい工作シリーズ”のやつで、使わずに余っていたやつです。このねじがのちほど大活躍します。
そしてこれは、3ミリ角棒を貼り合わせて作った自家製部品。

これがアシの変形シャフトから動きを受けて、先ほどの固定軸が長い窓の中をスライドする仕掛けです。
一方、腕の方につける動力伝え部品はこちら。

赤い部品は、たしかグレートマジンガーの腕振り用だったと思います。ではなんで持ってるの?ええ、これは再販品を買ってみたら、なんと動力部分が省略されていまして、不要となった余りパーツを捨てずに持っていたのです。こういう時に役立って幸いですね。グレーのポリパイプは模型屋さんで買った別売りのものです。ここに腕の軸がねじ込まれることにより、ポリと赤部品の摩擦で腕の角度づけも可能になるという寸法です。

ここに先ほどの白パーツを組み込みますと、こうなります。

モーターが駆動しますと白パーツが上下して、赤パーツを振る仕掛けです。ここでネジ付きシャフトが威力を発揮、ナットとワッシャーで白パーツの位置を安定できるのです。
動かしてみる。

狙い通りの動きを確認いたしまして、残りの組み立てです。

アリイの電動ガメラ、修理完了です。
リモコンスイッチを入れますと、目を光らせ、腕を振って歩きます。

ガメラというキャラクターが幸いしたのか、甲羅の中にデッドスペースがいっぱいありましたので、こういう改造ができました。
傍から見たら、ニヤニヤしながらリモコンを握っているキモいオッサンなんだろうな。
スポンサーサイト
テーマ:模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2019/11/14(木) 11:06:42|
- 玩具・造型
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0