Timestar 2
止まっていた時計をいじっています。

中受けがスカっと横切っていて、カッコイイ機械だと思います。
ではセオリーに従いまして、テンプを外しましょう。

一本ねじにアシふたつ。アンクルも同様です。

中受けの刻印に目をやれば…

“INDO-FRENCH TIME”とあります。これは、インドが完成時計の輸入を禁止している時代に、部品輸入をして作り上げた時計の印のようです。つまりはインド製、TIMESTARはインドブランドだったのです。
続けてまいりましょう。
中受けを開けました。

香箱受けを開けます。

中受けが二層になった、しっかりした作りです。

ここもバラします。

地板の刻印を見ましょう。スイス十字にP620の記号、これを手掛かりにいつものサイトを訪ねてみたら“Lorsa P62A”に当たりました。データはこちらです↓
http://www.ranfft.de/cgi-bin/bidfun-db.cgi?10&ranfft&&2uswk&Lorsa_P62A 機械の素性が判ったところで、部品を洗って組み立てました。

文字板を組んでみると、原産国表示がここにも。

なるほど、外装部品はインド製ということがハッキリしました。
時計を側に収めまして…

側付け完成です。

バランスの整った、実にいい顔だと思います。そして2ヶ所の数字が放つ少しの色気。
バンドは、ちょっとカジュアルに、茶色のエミュー(型押し)をあわせてみました。

じつはこれ、同時期に買った色違いもあるんです。

アイボリー塗装の文字板、色は違えど時字の配列などはネイビーと共通です。でも針の形が違います。ネイビーのほうはダイヤ剣でドレス仕立てに、アイボリーの方は硬派な夜光入り棒剣です。ちょっとの違いですが、こういう配慮が嬉しいですね。
本日の控え
TIMESTAR Lorsa-P62A 17石 1970年代 となります。
スポンサーサイト
テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2020/01/13(月) 13:07:46|
- 時計
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0