退院しました 昨年10月に癌が見つかりまして、11月末より放射線化学治療を行ってまいりましたが、昨日1月14日をもちまして全工程を終了しまして、自宅に戻ってまいりました。
そしてこれが、おみやげ。

放射線治療に使った、私のデスマスク…じゃなくてライフマスクというか固定具です。これでもって頭部を固定されて、患部に放射線を照射されるのですが、赤や黒のペンで書かれた破線が見えると思います、これと同じようなのが体の上半身にも書かれていまして、おまけに癌でメタボも治ってお腹が凹んだものですから、ちょっとSFチックでカッコイイな、なんて思っちゃったりして。
自分の番がくる。優しいスタッフの方々に導かれて入るのは、ウイ~~ンと低い機械音が絶えず流れている白い部屋。中央の固い台に仰向けになると、マスクを被され固定されるんです。パシン、パシン、とロックされるともうピクリとも動けない、目打ちをされたウナギが目に浮かぶ。マスクに覆われて目は見えないが何となく感じるのは、左右で先生方が交わす数字らしき言語、専門的だから当然わからない。宇宙人に捕まったら、きっとこんな感じかな?などと空想にふけっていますと「では、はじめます」の言葉と同時に人の気配がすっと引く。ウイーン、カタン!なんて音でSF気分を楽しんでいると、ほどなくして「はい、お疲れさまでしたー」とすべてを解放されるんです。ぜんぜん疲れてないんですけど。これで一回分おわり。すごいでしょう?指一本触れなくて、中の細胞を変異分断するんですから。SF映画で光を当てると怪我がスーッと治る場面?そんなイメージですよね。本当、いい体験でした。
一方の化学療法、これは薬ですね、いわゆる抗がん剤です。点滴で五日かけて注入するんですが、これはあまりいいもんじゃない、繋がれっ放しですから。ま、ペットショップのオウムよりは歩けるだけ有難いですがね。五日注入して一か月休むのを二回、これが私のメニュー。いま現在、二回目の薬が入ったばかりなので、これから副作用が出てくると思います。だるいとか、毛が抜けるとかあると思いますが、五十過ぎてるんですから普通にしてたって毛は抜けますわね。
ということで、簡単ではございますが、貴重な癌治療体験を、メモ代わりに控えてみた次第です。この後は成り行きにまかせましょう。家族をはじめ、お世話になった先生方、個性豊かな看護師さんの面々、みなさんに感謝を申し述べまして、一旦お開き。
スポンサーサイト
- 2020/01/15(水) 10:50:28|
- 未分類
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0