アリイ
走る!バルゴン 修理の巻 2
アリイの走る!冷凍怪獣バルゴンの修理が終わりました。

リアルモデルとは違う、遊べる玩具としての愛嬌があります。子供のころ、喜んで作って遊んだゼンマイモデルも、思春期になると生意気になりまして、こういうものを子供っぽいと思いこみ、リアルなディスプレイモデルに走ったりしましたが、大人ももう終わりそうになった今日〈こんにち〉では、こういうものが無性に懐かしく、責任もストレスも無かったあの頃に戻れるような気がします。

今回は、欠損した角をつけて、背中の棘突起に発光塗料を塗りましたが、他に目を大きく塗り直しました。
バルゴンの細長いデザインは、丸っこいガメラの敵役として対比になって、非常に良い選択だと思います。シンプルなワニ型の四つ足スタイルもいいですね。ワニと言えば話は逸れますが、今の若い人には信じられないかもしれませんが、私が子供のころは、金魚屋さんでワニを売ってましたからね、もちろんベビーですけど。信じられないでしょう?でも本当、それがゆえに悲しいかな『ウルトラQ』でピーターの幼体を見た時に、あ、売ってるヤツだ、って思っちゃいましたから。
バルゴン名場面と言えば、まずは大阪城の決闘ですね。バルゴンの吐く息で、真っ白く凍り付いてシーンと静まり返った大阪城を背景に、ゆっくりとした動作で闘う二大怪獣。バルゴンの背中のトゲが怪しく点滅するところに、不気味な生命感を感じます。

バルゴンの曲線美と日本の城は、絵的にもよく合いますね。昔の怪獣は、毛筆で描いたような曲線美がありました。それがまた、日本の城によく合うんです。高山良策先生の手によるタレ目がまたいいですね、日本の怪獣感があふれ出ていて素晴らしい。やたら皺だらけで眉間にしわを寄せたトンガリ目の怪獣ばっかりになってしまった今、こういうシンプルな怪獣が恋しくなります。
アリイ版、走る!ゼンマイ冷凍怪獣バルゴンの修理を終わります。
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テーマ:模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2020/01/27(月) 10:50:03|
- 玩具・造型
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