はじめの一杯 長く感じました、今回は。
三回目の抗がん剤投与を終えまして、昨日帰宅しました。さすがに三回目となると、ちょっとクラクラきますね。二日目から食欲が無くなりまして、あれだけ褒め称えた病院給食の匂いが辛〈つら〉くなっちゃいまして、ほとんど返却しちゃう有様でした。まったく普段“食べものに感謝を持て”とか“お料理は残すな捨てるな”とほざいていた自分が情けないったらありゃしない。そのくせ、夕方になるとお腹が空いてコンビニのサンドイッチをかじっちゃう罰当たり。テレビをつければ“新型コロナの感染者が増えました”ばかりでしょ?免疫細胞が増えるはずがない。そこで、慰めになるのはニュース番組の中のグルメコーナー、下町の名店とか、老舗の蕎麦屋なんかを見ると、食欲はないがイメージは膨らむわけ。家に帰ったら、あれもしよう、これもしよう、と次々に考えが湧いて出る、病床では他にやることないですからね。
と、言いつつ帰宅してこしらえた初めの一杯は、結局お蕎麦。

一杯のかけ蕎麦です。乾麺を茹でて、色は黒いが薄手のつゆをかけまして、茹でた青菜をちょいと添え、香りに柚子皮を少々、これでいい。刺激が強いといけないので、ゆっくり食べなきゃいけませんが、体が欲していたのでしょう、さらさらと一気にすすってしまいました。ろくに物を食べなかった4日間明け、初めの一杯はことさら美味かったです。
おっと、退院の報告のつもりがお蕎麦の紹介になりましたが、体の方は順調に回復しています。激辛、激熱、アルコールをやめて4か月、そして薬と放射線の二重攻撃で悪玉の増殖を抑えたところを正常細胞に置き換えようという作戦です。免疫細胞の大敵は不安と恐怖です。だから終活整理をしているのです。“死んじゃってもいいや”状態で取り組めば、もう怖いものなし。好きなことをしているだけで免疫細胞が活動しちゃう。これが私のやり方。当然、末期の方やお若い方などいろいろ状況は異なりますから、一概に言える事ではありませんが、今回授かったチャンスというか定めに従い、自宅で遊び療法を実践してみる次第です。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。
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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体
- 2020/02/22(土) 10:26:14|
- 料理・食
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