JUVENIA合体再生 2
こちらはJUVENIA〈ジュベニア〉611の機械です。

解体してゆきます。
テンプ(リズムを決める大きい輪っか)を取ります。

その下のフォークみたいな部品、アンクルを取ります。

部品を押さえている受け板を開けます。

歯車の流れが見えました。
写真、右の方は動力の巻き上げ系統です。一番大きな車をどけますと、逆回転防止の鍵である“コハゼ”が見えてきます。

前方後円墳みたいなバネに抑えられた、頑丈なコハゼです。ここが頑丈ですと、巻き上げた際の手ごたえにハリがあって小気味よいものです。
動力系統の受け板を開けますと、動力源からの全体像が見えるようになります。

すべてを取り除きますと、土台の形が判ります。この土台を地板をいいます。

部品を洗って組み立てます。

JUVENIAキャリバー“611”組み立て終了です。
出来上がった機械を側に収めて、革バンドをつけました。

金色細縁の時計がひとつ出来上がりました。
デザインはかなり薄型志向の作りです。ごらんください…

ベゼルとアシの落とし角度を揃えて反射をシンプルにおさえ、極限まで薄く刈り込んだ側面の立ち上がり。腕に嵌めれば、下半分は肉に埋もれて見えなくなります。

使える時計が出来ました。いいじゃない?二つのゴミから一つの時計が生まれる合体再生プラン、こういうの好きです。

今回の控え
JUVENIA cal.611 1960年代 を二つ潰して一個に仕立てる でした。
ガチャものと、バカにされてもいいじゃないか。ゴミが時計になるんだから。
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- 2020/03/11(水) 10:51:18|
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