ニットー
ワニゴン 5
日東科学〈ニットー〉のゼンマイ仕掛けの怪獣ワニゴンの素組みが上がりました。

素組みともうしましても、ちょっとだけ改造が入っておりまして、四肢が少し長くなっております。
その辺は上から見ると判りますが、違和感がないように質感などはオリジナルに極力合わせ込んでおります。

このあと、塗装してしまいますので、成型色状態を記録しておくのが今回の狙いです。
ゴツゴツの背中が実にいいですねえ、細かい彫りが隅々まで手抜かりなく行き渡っております。

このゴツゴツ彫りは尾まで続いていて、歩きながら左右に振る様がたまりませんね。

この背中から尾に流れる多列のウロコと上面形状が平らになっているところがワニゴンの特徴です。
一方、背中の彫りに力が尽きたか、腹の面は簡素なスジ彫りのみであっさりとしています。

見えない部分はコストダウンの対象になるのでしょう。
横顔は大映のバルゴンに似ていますが、ノコギリ状の頭頂ギザギザがワニゴンの特徴。

そしてもう一つ、バルゴンとの違いは顎骨の形状で、上から見て四角くなっているのがワニゴン、尖っているのがバルゴンですね。

象徴的な鼻上角が共通している点で、よくバルゴンと比較されますが、このようにじっくり観察しますとワニゴンならではの特徴がはっきりしてまいります。ま、ここまで言えば、バルゴンみたいでバルゴンではない怪獣を作ろうと苦心した当時の造型師さんも浮かばれることでしょう。
それでは次回より、塗装彩色へとまいります。
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テーマ:模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2020/03/15(日) 10:50:45|
- 玩具・造型
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