BANDAI
リアルアクション 初代ゴジラの修理 3
1996年のおもちゃ、BANDAIリアルアクション“初代ゴジラ”の修理をしていまして、ちょうど皮を被せたところです。

ただ、このままですと、動かしても皮の中で足の骨格が空回りしてしまうので、足の裏押さえで皮と骨格を固定しなければなりません。
ところが、足の裏押さえも長年の疲労で壊れてしまったので、ここで修理。

欠損部分はプラ棒を寄せて補い、元の形を再生、全面を0.5ミリ厚のプラ板で補強しました。
出来た部品をダークグレーでくるみ、皮と骨格をつなぎました。

そしてもう一つ、追加部品の製作です。

何を作っているのでしょうか?
それはシッポの台車です。尻尾の取り付けを可動式にしたせいで上体の重心が後ろに移動してしまったため、従来の台に足す方式で尾の高さを上げる工夫をしました。

こんな体勢になります。

塗装にも手を加えました。
まず体全体にメタリック塗料の黒鉄で表面をこすったあと、布で拭いて艶出し。

爪や目を塗り直し、目玉と背びれには、夜光を塗料をたっぷり塗りました。

これにて修理完了です。バンダイのリアルアクション“初代ゴジラ”。

ソフビともプラモデルとも違う、鳴きながら歩く怪獣玩具。工業的な接合部を排した生物的な皮膚感が魅力です。

あまたある怪獣の原点たるべきシンプルなシルエット。
ブラックライトを当てますと、夜光部分が良く光って迫力満点。

高さ20センチくらいの手ごろな大きさで、100均の電車セットをならべれば、テーブルライブショーが楽しめます。

中島春雄名人のようにはいきませんが、吠えながらゆっくりと動くゴジラは、ゼンマイ怪獣とはまた一味違う味わいです。うねる皮膚感がたまりませんね、鳴き声も最高。
これにてバンダイのリアルアクションシリーズ『初代ゴジラ』の修理を終わります。
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テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用
- 2020/05/25(月) 10:36:07|
- 玩具・造型
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