日本プロレスの父
力道山 押入れから出てきた古いプロレスプロマイドも、いよいよ最後となりました。大トリは、日本プロレスの父、力道山です。
私は、時代的にリアルタイム世代ではありませんが、何しろ戦後最大のスターですから、日本のプロレスファンでその名を知らない人はいないでしょう。現在では、プロレスファンというと、ちょっとマニアックなイメージを持たれますが、力道山の活躍した時代は国民だれもがプロレスファンだったといってもおかしくないくらいにメジャーなプロスポーツだったそうな。今と違って我ら庶民にとって、海外の情報が希薄だった時代に、吸血鬼やら人間山脈、密林王なんていう、怪しくも恐ろしい怪物たちが次々と海を渡って襲って来て、力道山が迎え撃ってやっつけるという対決の図式は、敗戦の傷痕も生々しい当時の日本人の心をつかんだに違いありません。悪いガイジンをバッタバッタとやっつける力道山のファイトスタイルは、どちらかというと荒っぽい。でもそれが効果的だったように思います。なぜなら、戦争に敗けた屈辱を晴らすには、高度なテクニックでキメるより、やっぱり“空手チョップ”のほうが痛快ですからね。

そういえば子供の頃、プロレス好きのおばさん(おばあちゃん)というのが結構いましたが、今思えば、夫や恋人、息子なんかを戦争で失った悔しさを力道山の背中に被せて、アメリカ人をブッ飛ばしていたのかも知れませんね。
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- 2020/06/22(月) 10:28:11|
- プロレス
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