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柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

時計道楽 276

シチズン ヤングホーマー 2

 1960年代、シチズンのヤングホーマーです。

 中の機械はcal.0270,Homar0200系統の廉価版です。

10-時計の機械

 壊れては無さそうなんですが、テンプ(大きな輪っか)の振りが悪い。よく見たら、ヒゲ(細い渦巻き)が乱れて一部くっついてました。

11-ちょっとヒゲが乱れています

 テンプを外します。

12-テンプを取ったところ

 下から出てきた刺股〈さすまた〉みたいなのは、アンクルといいます。解放したい歯車の動きを抑え、テンプの反復に従って歯車を等間隔に開放して、時計としての規則正しい動きを実現するところです。

 そのアンクルを除きますと…

13-アンクルを取りました

 残った動力が解放されてシャーっと歯車たちが回ります。なので、ここを外すときは、動力を全部開放するのが作法です。

 動力ゼンマイを巻きあげる大きな歯車を外しますと、ヘアピン状のバネが見えます。

14-コハゼの部分

 コハゼバネと申しまして、作用しているヒヨコみたいな小さな部品(コハゼ)を押して、ゼンマイの逆転を抑えるストッパーとなっています。

 ここを開けますと、ゼンマイの入った円筒の器が出てきます。

15-香箱受けを開けたところ

 これを香箱と呼びまして、中に動力ゼンマイが射込まれています。

 残りの蓋、受け板と申しますが、これを開けると、時計の輪列が見えます。

16-時計輪列

 動力が伝わる流れの図です。

 横から見ますとこんな感じです。

17-二番別受け二層構造

 部品を取りますと、さらに一枚、真ん中の車(二番車)だけを抑える、二番受けがあります。

18-二番受け

 ここも開けますと、いよいよ土台が出てきます。

19-地板の形状

 これを地板と申しまして、全ての基盤となるわけです。

 今回は、少々説明的な話しぶりになってしまいましたが、夏休みです、こういう機会に時計というものの仕組みを知っていただいて、興味をひとつ増やしていただければ、これ幸いに思います。

 このあと、部品を洗って組立と続きます。













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テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2020/08/12(水) 11:06:59|
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時計やゼンマイ玩具など、動くものが好きです。野菜を育ててお料理、映画なら特撮、好きなことを好きなだけ、やりたい放題の道楽おやじです。

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