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柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

時計道楽 281

時計なのにカメラ? 1

 友だちの時計なんですが、もうりゅうずも動きません。

1-友達の時計

 感触としては、ゼンマイが全巻きになって固まっている模様です。

 外径22ミリほどの古いシチズンの女持ちです。

2-裏の刻印

 囲みに“STAR”はシチズン純正側の証、小秒針であるのと、刻印、パリス釻方式をとっていることから、戦後すぐくらいのものとお見受けします。

 蓋を開けます。

3-蓋を開けた

 “CAMERA”?海外物かと一瞬思いつつ、傍らに“MADE IN JAPAN”の刻印。これはもしかして、戦前13種類あったと言われるシチズン準銘柄のうちの一つかな?と、推測せざるを得ません。だとすると、戦後すぐというより、戦前ものの可能性が高まります。

 文字板です。

4-文字板

 懐中時計がそのまま小型化されたようなデザインで、古民家のような雰囲気が漂います。

 文字板を取りました。

5-文字板下

 基本的な一段引き針回しの、手巻き構造です。

 裏返して時計側です。

6-中の機械

 ホゾ穴が金属ブッジュでできているのは、おそらく戦時下のルビー穴石の輸入規制による影響かと窺えます。

 そしてこの謎のCAMERA刻印も…

7-謎の刻印

 上でも述べましたが、戦前のシチズンには13もの別銘柄があったらしいのです。(おなじみトンボ出版刊『国産腕時計 戦前・戦中編』によります)それが、戦火激しくなる中、嗜好品の統制単一化政策により厳しく絞られて一本化されるので、もし、CAMERAがその中の一つだとすると、戦前ものである可能性が高いですね。少なくとも中身だけでも。

 そう思うと、この機械の汚れが愛おしい。

8-古びた機械

 油で固まってはいますが、残念ながら天真は折れているようです。

 テンプを取りましても、アンクルがはじけません。

9-テンプをとりました

 ヌルリ、ヌルリと仕方なく動く有り様。

 ここでゼンマイをほどくのが作法ですが、コハゼ(ゼンマイのストッパー)を開放してもやはりヌルヌルと抜けるけだるさ。

 こうなれば弾ける心配もないのでアンクル(脱進機)も取りました。

10-脱進機を取りました

 残るゼンマイのパワーも乏しく、力なくずるずるとほどけます。

 ゼンマイがほどけ切ったところで、輪列受けを開けます。

11-輪列受けを外しました

 無駄なく配置された歯車と、年季を感じさせる質感が懐中時計のような味を醸しています。

 そして事件は起きました。

13-香箱受けを取りました

 香箱受けを開けるべく、角孔車のネジを回したら、ネジを埋めたまま頭が折れました。逆ねじだったのです。泣けてきます。自分のじゃない分、余計に泣けてきます。

 ここで、代替え機種と言いますか、自前の同型を持ち出しまして、香箱とネジを取り替えることにしました。

14-香箱を交換

 こちらは刻印がCITIZEN,受けの形が少々違います。

 次回、比べてみましょう。



 






 




 



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  1. 2020/09/16(水) 11:12:12|
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時計やゼンマイ玩具など、動くものが好きです。野菜を育ててお料理、映画なら特撮、好きなことを好きなだけ、やりたい放題の道楽おやじです。

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