NEWHAVEN
四つ丸だるま 2
古い四つ丸だるま掛け時計の中身です。

上の写真は頭を左に置いた横型の写真です。
止めネジを外して、重い機械をゆっくりと持ち上げて取り出します。

木枠の穴から重い機械を持ち上げる時、決まって思い出すのが、ピーター・カッシング演じるフランケンシュタイン博士が死体から脳みそを取り出す場面。…かといって、それがやりたくて時計をバラしているわけではありませんよ。ま、近い動機ではありますが…。
ゼンマイが巻かれたまま固まってますね。

上の写真は時計ゼンマイのほうで、カチカチですが、左の方にちょこっと写っている時報のゼンマイはいくらか緩んでいるのが判ります。
ストッパーを外して、ゼンマイをほどいて掃除。

ここがおっかないのです。掛け時計のゼンマイはものすごく強力ですから、うっかりしますと大爆発を起こします。
今回は分解はしません。ほぞ穴も伸びていないし、埃も溜まっていないので、注油と拭き掃除に留めます。
手入れしたゼンマイです。

時報のゼンマイもほどいて掃除。

ここでゼンマイを巻きあげて、外枠の掃除にかかります。
木枠は雑巾でひたすら汚れ取り。

二つの飾り丸は歯ブラシでゴシゴシ。

そして緩んだ木枠のネジ穴を割りばしで埋める。

機械を設置して、文字板を… と、文字板の裏には達筆な修理履歴が書かれています。

うわー。読めねえー。これもタイムカプセルですね、何十年ぶりかで光に当たった昔の人の文字。察するところマジックインキも筆ペンも無かった時代の物でしょう。その代り、傍らにはいつも筆と墨があったのでしょう。時代を感じますね。ではここに私の署名を…いえ、できません、修理してませんし汚すだけですから。
次回は組み立て完成です。
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- 2020/11/18(水) 10:44:03|
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