RADO Daymaster 1
退院後、初の時計見物は、ラドーの自動巻きです。

拝見したところ1970年代と思しきお姿です。カレンダー付の自動巻き、ちょっとボリュームある外径36ミリのヘッド。

自動巻き時計は、基礎時計の上に自動巻き装置、プラス回転錘が重なっていますから、全体が厚くなる。したがって少しでも軽快に見せようと、側の下半分を円錐状に刈り上げるスタイルが生まれまして、このモデルもそうなっています。
そんな側の材質は何でしょうね?金色ベースでありながら銀を含有しているらしく、表面が黒く酸化しています。

時代を感じさせる良い味わいの変色ですが、これを残すかどうか?その辺が悩ましいところです。
こちらは裏側。

蓋にツメ掛けがついていますから、内ネジ式だと思うでしょう?
ところがこの時計、最初から難儀しました。蓋を回しても回しても、回るばかりで開かないのです。ついにネジが壊れて無限ループに陥ったかと、きつくツメを絞りまして引くように、引くように回していたら、あるところでポロリと開きました。
ほっと一息、中を見たらなんと!

構造が違っていました。30度ロック。30度の焼酎をロックで飲むのではありません。側との切り欠きを合わせて、嵌め込んだら30度だけ回転させてロックする仕組みです。こんなの初めて見ました。こういう大事なことは、蓋の内側でなく、外に書いておいてほしいのよ。ほんとお願い。
蓋を開けた中身は、時代もあって埃だらけ。

時計も動きませんし、りゅうずも巻けません。こういう品物はダメ元ですから、安心していじれます。
機械の固定は金属の中枠式、つまりは蓋側から取り出す下開け。

で、まずは自動巻き装置から取り出そうとネジを緩めてみたら… やっちまった。

輪列受けを開けてしまった。というのも、錘が噛んで自動巻きブロックと思われる部分が開けられなかったからです。
まあ、このまま行きましょう。
地板に刻印があります。

Fのマークに“4009”、ということで、毎回お世話になっているサイトを覗きますと、ありました。FELSA4009、データはこちら↓
http://www.ranfft.de/cgi-bin/bidfun-db.cgi?10&ranfft&&2uswk&Felsa_4009 初めからつまずいてまいりましたが、このあとどうなるか?次回バラバラにしてみます。
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- 2020/12/17(木) 12:37:59|
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