POLARKIGHTS
MUMMY'S CHARIOT 15
輸入物のプラモデル、ミイラ自動車ができました。

ご存知、ユニバーサル映画4大モンスターの一人“ミイラ男”が、怪奇ムード漂う自動車に乗っているという、珍妙な構図のモデルです。これまで同シリーズの狼男、フランケンシュタインと組み立ててまいりましたが、どれも真面目なのかふざけているのか理解に苦しむ独特の怪奇ユーモアな味わいを持っていて、このミイラ男も同じです。
まず車体先頭、ヘッドライトは三匹のコブラが咥えているランプ。

ミイラにコブラは好相性です。ミイラ男は王家に仕える神官(映画によって設定はいろいろですが)、コブラは王家の象徴生物といわれていますから、イメージ的にぴったりです。
ただ、エンジンのところにからまっている子ヘビの意味は解かりませんけどね。

でも装飾的には、ちょうどいいスパイスになっていると思います。
排気管の噴射口もコブラの形をしています。いいですねえ、こういうの、古代ハイテク兵器みたいで好きです。イメージとしては映画『海底軍艦』に登場するムー帝国の熱線砲と共通しているような。

二重夜光で噴射を強調しました。成型樹脂の弱い発光を生かしつつ、噴射口には厚塗りで蓄光塗料を塗りました。
ミイラ男。

本意ではありませんでしたが、顔を少しいじっています。原型を重視したかったのですが、ただの爺さんっぽい顔がどうにも見ていられなくて、好みの顔つきに変えました。色は全体的に黒っぽくなってしまいましたが、成型材である夜光樹脂とのコントラストを考えてこのようになりました。
そしてこのミイラ男の装備が面白い。
腰には水筒。

しかも米軍仕様。ミイラは乾燥が大事、水はだめでしょうと笑ってしまうジョークが盛り込まれています。
それと片手スコップを振り上げているポージングも面白い。

エジプト研究→発掘のイメージからきているのでしょうか?そう考えると自然ですが、発掘された本人が、水筒やら応急セットを持参して何かを掘りに繰り出すという状況設定を思うと、じわじわ可笑しくなります。
それからここ、片足だけローラースケートを履いている。

このミスマッチが面白いですね、キャンデーズじゃないけれど、そこだけ若いわ。でもこのキットの原型は1960年代中頃と思われますから、現代ギャグじゃないわけで、しかも極端なデフォルメやウケ狙いの表情などがなく、実にリアル真面目に彫られているので、見ていて不思議な感覚に襲われます。
『MUMMY"S CHARIOT』組立上の設計にはいくつか疑問に思う箇所はありましたが、実に美術的に面白い造形を堪能しました。

さて、これでどうやって遊ぼうか?とりあえず板の上を走らせてみたら、よく転がります。お化けレースか?お化けモーターショウか?何か面白いアイデアないですかね?

ゲゲゲの鬼太郎、狼男、フランケンシュタイン、そしてミイラ男、在庫のお化け自動車はすべて組み立てました。
これにて、POLARKIGHTS MUMMY'S CHARIOTの組み立てを終わります。
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テーマ:模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2020/12/27(日) 10:03:51|
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