赤だし玉子 朝、だしをとって味噌汁を作るなんというのは、極めて贅沢な時の用い方ですが、多くの場合、そんな余裕はありません。そんな時、重宝な玉子。
小鍋に一杯分の湯を煮立て、お玉に取った玉子を一つそっと泳がせます。

ちょうど西洋お料理のポーチドエッグのような具合ですな。
白身がおよそ固まりましたら、赤だし味噌を煮溶かします。これだけでよろしいのです。カンタンでございますね。
食卓に持ち出しましたら、削り節をひとつまみふって、とどめの一撃。

ご飯は半膳、梅干一つ。

おかずがないから一汁一菜ではなく、単に一汁の朝ごはん。
いえいえ、おかずならありますよ。

立ち上る湯気には微かにただようチョコレートのような赤だしの香り、味噌を纏った白身はプリンと弾力よろしく、黄身は半生でトロリと流れる。ご飯に乗せれば十分におかずですが、私はやらない。梅干でご飯を食べ尽くしたら、汁を吸い、最後のひと口になったところで玉子を破り、箸にぶら下げてズルっとすする、これが実に美味いのです。
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テーマ:料理 - ジャンル:趣味・実用
- 2021/01/30(土) 09:51:17|
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