フレンチクロック 5
古びた置き時計を掃除して、動くのを確認できたところです。

嬉しいですね、もともと捨てるというのでもらい受けたゴミでしたから。
さて次は、時計を包むケースです。
部品はこれら。

もう掃除してあります。
あとは組むだけ…、と簡単に思ってましたら、そうでもなかった。左右のシリンダーガラスを含め、支柱に組んだ3枚のガラスが安定しなくて、カチャカチャ、カチャカチャ、外れて困ります。
そんな時、文明の利器“セロテープ”があるじゃないか。

なぜすぐに気がつかなかったか、バカな私。
これでやりやすい、台座に固定した時計に被せて、支柱をネジ止め。

あとは提げ手をつけて、できあがり。

無銘フレンチクロックの完成です。

とうとうメーカー等の手掛かりは見つかりませんでしたが、各部品に共通の4ケタ番号が彫ってありましたから、量産品であることはわかります。すなわち第一次大戦以降のものですね。1920年あたりでしょうか?
今回の品物は、側壁ガラスがシリンダー型でシャレてます。

やはりガラス張りで中身が見える機械ものは楽しいです。
天窓から規則正しく反復運動をするテンプが見どころでしょうか。こちらはシリンダー脱進式。

本日の控え
フランス製キャリッジクロック 鋳造ケース 年代・メーカー不明 でした。

1920年前後にフランスで作られていた量産型の置時計だと思います。こういう古くとも美しい置時計があると、何となく豊かな気持ちになります。デジタル社会が悪いとは言いますまい、しかし、合理性だけを追求したってつまらない、人間は、不必要なものを愉しむ心っていうものがあるんです。

時計だってそうよ、時間さえわかればいいっていうものではない。見てもいじっても面白くて、一つ一つに違った美意識があってさ、個性的じゃない?作った人の想いやら、時代によるデザインや流行が姿に表れていたりして面白いよね。
そんなお仲間が一つ増えました。テレワークにいいのよ、これ。
スポンサーサイト
テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2021/06/09(水) 10:33:15|
- 時計
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0