大魔神と妖怪展 照りつける太陽に眉をしかめながら、汗をふきふき電車に向かうのもこれ、夏の怪獣映画鑑賞の序章。
今回は所沢サクラタウンにおける『妖怪特撮映画祭』の『大魔神(1966年大映)』を観てきました。

『大魔神』を劇場で観るのは公開当時以来です。当時は子どもでしたから、お家騒動の時代劇にはあまり興味を示しませんでしたけど、魔神像の動くところが怖くて怖くて、だから子供時代は大魔神とタロス(『アルゴ探険隊の大冒険』)のおかげで、観光地や公園の銅像全部が怖かったです。
映画の方は今さら申し上げますまい、領民を苦しめる極悪領主に天罰が下る痛快時代劇で、高度な特撮、スケールの大きなセットは臨場感たっぷり、怒りの魔神が無言で行進する圧倒的迫力は劇場鑑賞ならではです。…が!せっかくの4Kリマスターを楽しみにしていたものを、逸る気持ちにメガネを忘れ、ピンボケ鑑賞というお粗末でした。でも劇場で見る大魔神は長年の夢がかなった感じで大満足です。
入場者プレゼントも嬉しいですよ。大映特撮のコピーフィルムです。

付き合ってくれた友だちは『妖怪大戦争(2005年版)』でしたが、私は『宇宙人東京に現る』のパイラ人でした。「何がでた?」って友だちとはしゃぐのも童心に帰れるひと時で実に気分がよろしい。
それともう一つ、同じサクラタウンの角川武蔵野ミュージアムにおいて開催されていた『妖怪大戦争展2021』。

先の『妖怪特撮映画祭』と同様、8月に公開予定の新作『妖怪大戦争ガーディアンズ』にちなんだ展示会です。
お化け屋敷ではありません。お子さんも楽しめるお化け世界の探検です。写真撮影OKという事で、ほんの一部、ご紹介いたします。
ここはお化け回廊。

入場者プレゼントの小型LEDランプを照らしながら、お化けを探して歩きます。涼しくて気持ちよかったです。
ここは日本全国お化け巡り。

都道府県ごとに分かれて、ご当地のお化けが紹介されています。まさに日本妖怪図鑑。見たことのない貴重な資料などもあって、妖怪好きにはたまらない。例えばこんな“ぬりかべ”のビジュアルとか。

ね?全部読んだら、とても時間がかかります。
それと段ボール箱のまま展示されているのが、作家で博物学者、テレビでもおなじみの荒俣宏先生のコレクションの数々。

ご本人か、展示スタッフかわかりませんが、手書きのコメントも面白いです。
映画に因んだ展示物も私の大好物。2005年の『妖怪大戦争』に使われた造形物も多数展示。

ぬっぺっぽう。
見上げ入道もいますよ。

このほか、妖怪の被り物などいろいろ展示されております。
日本の民族祭祀などで用いられる藁人形の鬼やら精霊なども数点ありました。

日本にとって米は神聖な食べ物、収穫した後の藁を使って、豊作祈願や疫病退散を祈っていたんでしょうね。
このほか、自分の姿がお化けになって映るカメラの間とか、怪奇屋風お店とか盛りだくさんでした。
最後は子供たちの描いたお化けたちを鑑賞してお開きです。

こちらの展示会は9月20日までやってますんで、まだまだ間に合います。
大魔神の劇場鑑賞に妖怪展、近年稀にみる充実した夏休みになりました。
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テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2021/07/25(日) 10:23:16|
- 視聴鑑賞
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