POLAR LIGHTS
THE WITCH 10
魔女の大釜の中身を彩色しております。
粗方塗った後、ニスでつや上げをしたところです。

いろんなものがごった煮になっています。魔女の秘薬などと申しますと、何となく神秘的な感じがしますが、要は漢方です。まだ医学という境界が無かった昔に、自然の中から経験を積み重ねて編み出してきた薬効を用いて病を癒したり、悩みを開放したりした行為が魔女の知恵。つまり魔女は森の物知りおばさんだったんだんですね。香港の薬局をのぞいたことはおありでしょうか?ウチワみたいにおっ開かれたヤモリとか、カリカリに乾いたセミやらムカデの束とか、動物の内臓の干したのやらがいろいろ並んでいます。それらを用途に応じて組み合わせて煮出して飲んだり塗ったりするんだから魔女の秘薬と同じです。世の奥様方がハーブティーと称してオシャレに薬草を愉しんでおられますが、それなんかも魔女術の応用編に他ありません。
おっとまたヒイラギ仮説のデタラメ説法が出てしまいましたが、作業を続けましょう。
煮物の最上層にあるのは泡です。泡を描きます。面相でラッカーの白を使って泡の寄るところを描き込みます。

大きな泡の周りには小さな泡が寄ります。具材や鍋のヘリにも泡は寄ります。その辺を考えて白で描き込み、爪楊枝の先にこげ茶をつけて、白の上に点々と打ちまして、小さな泡表現を試してみました。
今度は2液性のエポキシ接着剤を練りまして、鍋と煮物の境界の隙間を埋めまして…

半乾きの時に楊枝でつついて、隙間隠しと共に更なる泡立ちを表現しました。
そして追い打ちは、Gボンド、ゴム系接着剤を楊枝でつついて、広げて伸ばして、飛び散るアクを描きました。

仕上げは100均で買ってきたUVレジン、紫外線硬化樹脂の透明クリアで異素材感の境界を埋めて完成としましょう。

イメージ通りの魔女の秘薬ができました。
「アンタ、なんでこんなところにこだわるの?」と問われそうですが、こういう作業が好きなのです。
所定の場所に置いてみよう。

よく煮えてると思います(笑)。うどんにかけたら美味そうです。
続きましては囲炉裏の火です。

さすがにここはマンガチックですね、ディオラマの名人になるとリアルな火炎表現ができるのでしょうけど、ここはキットの味でまいりましょう。
所定の位置に仮組しますとこうなります。

でもさすがに炎の先端が丸すぎますので、ここはヤスって尖らせまして、全体に夜光を塗りました。

暗くした時に光るようにしたいですから。

今回はこの辺で。
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テーマ:模型・プラモデル・フィギュア製作日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2022/04/25(月) 10:44:11|
- 玩具・造型
-
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| コメント:2
いつも楽しく拝読しています。
確かに、遠目には何やら山菜の煮物に見えなくもないですね。
もしも実物ならばものすごいにおいがしそうです。
- 2022/04/25(月) 12:28:08 |
- URL |
- キムラ #-
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お世話になっております。
まともな漢方煎じ薬でも中々の匂いがしますから、ここに蝙蝠の燻製やら動物性たんぱく質を入れますと、結構すごいでしょうね。(笑)
- 2022/04/25(月) 14:58:02 |
- URL |
- 柊horii #-
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