SEIKO ニューファイブ DX 1
昭和の国産時計、今回はセイコーの男持ちです。

見ての通りのジャンク品です。巻かれたセロテープが包帯のようで痛ましい。
金色メッキのバンド付きですが、金というより黒っぽくなっております。

先カンを外してみたら、ボロボロこぼれる長年の汚れ。

うひゃぁ、こいつは掃除のし甲斐がありそうです。
ヘッドのセロテープを剥がしました。

プラ風防はきっちりはまっていますが、どうもベゼルが嵌まらないようです。
裏側です。

簡易防水のねじ込みタイプの裏蓋がまた固かった~。さすがにペンタイプのCRC-556を合い面に吸わせて、やっとこさっとこ開けました。

外装の割には中の機械はきれいです。
巻き真の抜きかたはオシドリプッシュ式、ネジではない近代的な構造です。

文字板もデラックスなだけあって、植えものが多いですね。

植えものとは文字板に開けた穴に植える小さな部品の事で、今回の品物には、11本の時字、SEIKOのロゴ、カレンダーの窓枠、ファイブ〈5〉のワッペン、DXのマークを指しています。印刷に比べてコストも高く、豪華な感じに見せる手法ではありますが、その分、針の取り付け位置を高くしなければならない制約が生じます。
中の機械です。

上の写真は側から抜いた状態で、金属製の中枠がついたままです。
側と機械を固定する中枠外します。

文字板の止めネジは横から締め込むタイプです。

二か所の止めネジをゆるめて文字板を外してみると、裏には植えもののアシを潰した痕がいっぱい。

文字板を単体で見ると、その子部品たちが放つ黄金の輝きに高級品の風格がただよいます。

文字板を外せば黄金のカレンダーが顔を出します。

曜日の車はアルミ製ですが、日付のほうは金メッキの真鍮製と思われる重厚な作り。
曜板を取ってみよう。

日付の早送りはりゅうずのプッシュ式です。りゅうずを一回押すごとに、カシャっと一日送ります。曜日の方は時針を回して送るタイプです。今回カレンダーはバラしません、バネが消えると困るので。
こちらは時計側です。

上の写真は回転錘を取ったところです。SEIKO5139A-27石。次回バラします。
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- 2022/04/20(水) 10:21:33|
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