AIRFIX STEGOSAURUS 5
素組のできました恐竜のスケールモデルです。

今回は塗装工程です。さて、どんな色に塗りましょうか?普通ですとまず手本にしますのは箱絵なんですけれども…

実はこの箱絵をイメージした見事な完成品を拝見したことがありまして、今回写真をお借りしましたこちら↓

まるで絵から抜け出たような出来栄えでございましょ?草食性らしい優しい表情、甲羅の堅さや皮膚のたるみが絶妙に表現された質感、非の打ちどころのない作例です。これを製作されたのは、いつもお世話になっている『
努blog』主催の通名“努さん”でして、箱絵基準で考えますと、これに勝る作例を作り上げるのは到底無理なので、私は独自の考察で色をつけることにしました。(努さんステゴサウルスの関連記事はこちらをご参照ください→
http://tutomumasuyama.livedoor.blog/archives/1827462.html)
それでは塗装にかかりましょう。今回は商品が発売された年代、1970年代の恐竜観をベースに考えてみることにします。その方が造形に合うと思いますので。まずは基本色の選定です。生息地がジャングルか草原か?ジャングルだったら深めの色、草原だったら明るめの色で行きたいですね。ステゴサウルスは、その化石がまとまって発掘されているところから群れを作っていたと推測されているのと、ご覧のように前かがみの姿勢で嘴が細いところから、やわらかい草を食べていたのではないか?と思われていました。そうすると草原説が有利かなあ?とも思いますが、背中の骨板が二列に立って並んでいるので、木立ちに紛れているほうが自然かなあ?とも考えられるので、とりあえずどちらにも使えそうなダークイエロー(黄土色)で下地を塗りながら、考えることにいたしましょう。

下地を塗りました。以前にも何度か書きましたが、私には恐竜彩色には一つの作法がありまして、背中側は山黒く谷明るく、腹側は山明るく谷黒く、を念頭に置いて作業します。背中側は陽によく当たるので表面は黒っぽくて固くなり、その割れ目から覗く皮膚を明るい色で表現、一方腹側は柔らかい皮膚と想定して、皺を黒く描くという考えです。
ということで、腹側に黄土色より明るいライトグレーでドライブラシをかけましょう。

ドライブラシというよりも、おもいっきり雑塗りになってしまいましたが、後ほどぼかしますのでまあいいでしょう。
お次は背中、背中には黄土色より暗いオリーブを塗りました。

先に紹介した努さんの作例が茶色系だったので、私は緑系を選んだんですが、こうなると必然的にジャングル系の色になりますね、そっちで行きましょう。
今回はすべて刷毛塗りです。およそ塗れましたら、色の境界を溶剤でぼかします。

腹側が白っぽくなってしまいましたので、皺に薄墨、凸にグレーを追加して…

またぼかす。…といったことを繰り返しながら、納得のゆく体表が得られましたらば、背中にこげ茶で迷彩模様を描きます。

結局のところ陸上自衛隊の戦車を塗った時と同じ三色になりましたが、ま、迷彩なんだから理に適っているという事でいいでしょう。
玉ウロコにジャーマングレーを塗りまして、堅さを表してみましょう。

このあと溶剤で適宜ぼかしまして、体表の完成としましょう。次回は背中の骨板や顔などの細かいところを描き込みまして、完成です。
スポンサーサイト
テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用
- 2022/08/29(月) 10:28:52|
- 玩具・造型
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0