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柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

食味雑記 229

豚肉の味噌鍋

 「こういうこともあろうかと思いまして、あたくしこんなものをお持ちしました。」

 「え?猪〈しし〉の肉を?えらいねぇ、考え付くことが違うねえ。猪の肉、葱をつけて味噌も共々、有難う存じます。」

 「ちゃんとお鍋もお持ちしましたよ。」

 「おや?背中から鍋が。ふふっ亀みてえなかただねえ。」


 なんというやり取りが楽しい落語「二番煎じ」の一場面でございます。寒い冬に夜回りをする町内の男たちが番小屋でこっそり鍋を立てて酒を飲むというお話。今も昔も男連中の企むことは概ね一緒ですな。
 というわけで、寒い夜に食べたくなりますのがお肉と葱と味噌だけの鍋、今回は小鍋立てでございます。

 長ネギと豚の細切れと味噌、これだけでよろしいんです。
小鍋に肉と葱
 小鍋に葱をたっぷり敷き詰めましてお肉と味噌、辛口の赤味噌がよございますかね。そこに呼び水を少し注ぎまして火に掛けます。

 プクプクと煮えてまいりましたらお箸でお世話をしまして
肉鍋
全体に火が通りましたら食卓に持ち出します。本当でしたら火にかけたまんまフウフウいただくのが最高なんですが、今回は量が少ないんで煮詰まってしまいます。

肉鍋とエール
 落語に出てまいります男たちは、寒い番小屋で土瓶に沸かした燗酒を飲むんですが、今回は、弟が持たせてくれた冷たいエールをいただきました。こってり料理に負けないエールは穀物を煎りつけたような香りと苦味を持ちながら、飲み込むと鼻からスゥーっとフルーティーな香りが抜けて帰る、実においしい飲み物ですな。
 フゥフゥしながら肉を奥歯で噛みしめるとじわっと旨みが滲みでて葱の甘みと味噌だれにこんにちは。エールと辛口味噌のコクと苦味も仲良く合います。

 「みなさん肉、肉とおっしゃいますがね、わたしゃあこの葱ですな。葱ですよお。この時期の葱は寒葱といいましてね、トロっとこう、ほほほ…ね?やっぱり葱ですな」

 「おいおいおい、さっきからあなた葱だ葱だっていいながら葱と葱の間に肉を挟んでるじゃあありませんか!」

 「え?あはぁ~めっかった?本当は肉が大好きなの。だから分からないように肉全部食べちゃおうと思って」

 「おいおい、誰かあの人から箸ぃ取り上げておくれよ」

 落語の場面を思い出しながら鍋の中身を平らげましたら、私のには続きがあるんです。冷ご飯と鶏卵をひとつ落としまして
鶏卵を落として鶏卵を溶いて
ダシを注いで沸かしましておじやにするんです。
 汁まできれいにいただきました。
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テーマ:料理 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2014/01/03(金) 22:34:13|
  2. 料理・食
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